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書きたいことなんてない件

日曜日に書き終えた枕秘書のお話ですが、推敲に手間取り、昨日の朝やっと投入しました。

書いている間にいじくりまわした設定を元に戻したらうまく収まりました。
やっぱりプロットは書いとくもんだねー。

なんかさー、書き始めって本当に完結できるか不安だし、気分は乗らないし、無理やり書いて余計なこと書きすぎて、後半は字数足りなくなって、削ったり付け加えたりしてやっと終わる。

毎回こんな感じ。

で、困るのが、書き始めたときには入り込めてなかった話の中に、書く終わったころはどっぷり浸かってて、いつまでも抜け出せない!

困るんですよ。
次に頭が切り替えられない。

で、今回は書きたいことがないって話。本当です。

書きたいことなんて実はない。でも書きたい。
正確に表現するならば、書きたいことが顕在化されてない。
だから書いているうちに顕在化されてくる。

ちなみに伝えたいことはない。

小説の書き方なんて、人によって違うと思うけど、「こういうことを読者に伝えたくて書きました」

とおっしゃる方がわりといらっしゃる。

伝えたいことがあるんなら、小説じゃなくてメッセージ書けば?

看板とか作って貼っとくのもいいと思う。

そのほうが伝わる。

小説は文の芸だからね。

必死で皿回しとか、ドジョウ掬いとか綱渡りをしてるわけよ。

だから「おっ」と思ったり笑ったりしてほしい。

伝えたいことなんてないけど、なんか好きなものを持って帰ってくれたらいいなあ、と思いながら書いてます。

前にもどっかでちょこっと書いたけど、これだけは書きたいと思ったシーンほどばっさり削るとすっきりする。

それは作者が書きたいだけであって、作品にふさわしくないシーンであることが多いからです。

だから、作者の力ではなく、作品の持つ力を信じたい。

って、作品の力って何なのか、よくわかんないんですけど。

調子に乗って、私の小説の作り方を書いちゃう。

もうね、設定一発です。
短篇の場合は特に。
長編の場合はちょっと違って、でも根本的には同じかな。
長編は力学です。
長編は最近書いていないので、ちょっと語るのはやめときます。

さて、設定。
設定は関係性です。
もうちょっと外堀から攻めてもまあ書けないことはないけど、関係性を決めてから外堀固めたほうが書きやすい。
関係性が先であれば、キャラはすでに決まったようなもの。
なぜならば、こういうキャラじゃないとこういう関係性は生まれないから。

プロットより、設定のほうが詳細につくるな。
作品内の時間が長いものは、時系列の年齢一覧みたいなものも作ります。

まあ、長編だと年表つくる人もいるよね。

不倫相手が死んで、息子にお恥ずかしい遺品を片付けに来いと脅される話とか、母が姑にアナルを開発されてたって日記をこっそり読んで妻もやっぱりそのうち…っていうしょーもない話を書いたときには年齢とエピソードの表を作りました。

次はプロットか。

どっから話を始めて、どういう順番でエピソードを並べていくか。

起承転結って、実は考えたことはなくて、どういう展開にするかは、ドミノ倒しをイメージしていることが多いかな。

ドミノを並べて一気に倒すこともあるし、それだとけっこう前半読み進めるのが苦痛になるので、原因と結果の連鎖で一つ一つ倒してくこともある。

結末は大体決めとくけど、想定したものとは真逆の結末になることも多いです。

最近のプロットを曝そうかと思ったら、残ってなかった。
ごめんなさい。
最近は特に設定一発勝負で書いてます。

ここまで書いて、つまらなすぎて寝落ち。

ネガティブなことを書かないように、書くならば思考停止の感情論にならないように普段から気をつけていたりするんですが、あまりそういうのを排除しすぎるとつまらないので、以下はたわごと。

削ってプロット倉庫に入れといたものを出してきました。


正義と公正さは違うって話。

だから、目には目をではなく、目には目と歯と体中の骨、みたいな話が嫌いです。

まあそもそも、正義の名のもとに暴力を振るうって話が嫌いです。
思考停止のエンタメ。

私も復讐モノは書くけどね。

世界に対する公正さは蔑ろにしたくないし、それから復讐の痛みも併せて書きたい。

そして、その正義の鉄槌である暴力が、自分と直接関係なかったりすると、「はあ?」ってなる。

まあ。義憤だよね。友達が裏切られたから復讐に協力。でも、私は義憤による暴力はただの暴力だと思う。
しかも正義の美名のもとに遂行される分、ただの暴力より悪質な気がする。

この先もいろいろ書きましたが、あまり詳しく書くのもあれなので消しました。

私は文字で表現されるものは、基本的に何を書いてもいいと思っています。私が読まなければいいだけの話。

それにしても嫌いなものについて書くのは体力がいるな。生産性ゼロなのに。

とにかく嫌いなものを入れといたプロット倉庫のプロットがけっこう使えそうな気がしたので、それが収穫か。

画像は、AIさんにドミノを倒す黒猫お願い❤っていったら、こんな猫さんが現れました。

ここまで派手にドミノ蹴散らすような作品が書きたいですねえ、黒猫さん。



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