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すべての人は『投資家』である。という考え方

この記事は2024年5月5日に更新されました。


「すべての人は『資産』を運用している」


いや、気づかぬうちに運用させられている。
もしくは、ほかの人に運用されている。と言った方がいいのかもしれない。


「資産運用とかしてる覚えないんやけど…」

ここでそう思った人は、自分らしい人生を歩めていないと、そう感じている人が多いのではないだろうか。

それは、自分自身で投資先を選べていないことが原因だろう。


小さい子どもは、よく癇癪をおこす。

癇癪の原因の一つとして『自分で選んだやりたいことができない』が挙げられる。やりたいことができない子どもは癇癪をおこす。が、大人は癇癪をおこさず我慢する人が多い。

本当の自分を抑えこんでしまうのだ。そして、本当の自分を抑えこみ続けることで、自分の本来の姿がどんどんわからなくなっていく

自分の意思に関係なく、否応なしに選ばれる日々。思い通りにならない、そんな日々を送れば心はどんどんそっぽを向いていく。

この積み重ねが、自分らしい人生を歩めていないという感覚になっていくのだ。自分がなければ、自分らしさもなにも在りはしないのだから。

このことから、自分らしい人生を生きるためには『自己選択』が必要だといえる。


投資家は、資産を要領よく運用して利益を得る職業だ。自分で投資先を選び、自分にとって大きな利益を得る職業であると理解できる。そのため、すべての投資家は、自らの利益のために自らの力で選び抜くことができる人であるということになる。

自己選択という観点から、投資家は最高の職業だといえよう。

さらに、資本主義を生きるために必要なお金という観点から見ても、投資家は自分の人生を生きるために適した職業だといえよう。(詳細は以下の記事に任せる)


つまり、優れた投資家を目指すことは、自分らしい人生を歩むための有効な手段なのだ。

そのため、この記事ではすべての人が投資家として考え、行動し、優れた投資家として生きることを全力で推していく。




人が所有する資産


「すべての人は、生まれながらに数多くの資産を所有している」


それはつまり、投資家として生きるための前提条件は整っているということだ。資産があればその資産を運用し、利益を得ることができるからだ。

個人が所有する資産は、後述する4種類に大別される。これらの資産を要領よく運用し、その資産価値を最大化することで優れた投資家になることができよう。

なお、資産とは『金銭的な価値があるものの総称』である。

そのため、資産はすべてお金に換算できる。つまり、資産的な価値の高さは、お金に換算したときの金額で計ることができるということだ。このことを念頭に置いて読み進めてほしい。



①ヒト


資産『ヒト』とは、『個人または個人間のつながり』である。

個人が所有する資産の中でも、最も大切な土台となる資産だ。特に個人においては、身体や頭脳、人間関係が主な投資先となる。身体への投資は食事や睡眠、運動などが、頭脳への投資は読書や資格勉強などが、人間関係への投資は雑談やイベント参加などが該当する。自己投資は、健康やスキル、信用が高まることから、人としての価値を最大化するための有用な投資先であるといえるだろう。


②モノ


資産『モノ』とは、『有形・無形を問わない所有物』である。

有形物であれば投資商品(株式・債券)や高級ブランド品などが、無形物であれば情報や知的財産などが具体例として挙がる。これらに投資することで、資産価値の上昇分を利益として得られたり、資産『モノ』を利用して他の資産価値を高めたりできるだろう。詳細は以下の記事に任せるが、モノに投資するのであれば、長期的に資産価値が上昇する可能性が極めて高い株式や債券、ゴールドといった金融資産に投資することをおすすめする。


③カネ


資産『カネ』とは、『資本主義における数的戦闘力』である。

詳細は上の記事に任せるが、お金とは強さであり、自由の度合いともいわれる資産だ。お金への投資は預金や外貨預金などが挙げられるが、お金は投資されるよりも、モノや情報などに投資する方が多い資産である。お金を何かに投資する際は、投資したものの価値が下がらないかどうか、これから価値が上昇していく可能性が高いかどうか、という点に留意すべきだろう。


④トキ


資産『トキ』とは、『ヒトの一生の時間』である。

ある人が100年生きるとしたら、その人の資産は876,000時間である。有限な時間の中で何をするかはその人の自由だ。が、その短さゆえに、時間の投資先は可能な限り集中すべきだろう。詳細は以下の記事に任せるが、あれもこれも選んでいたのではどれも中途半端な結果にしかならないためだ。中途半端な結果は後悔を生む。どうせ時間を使うのであれば、魂が光り輝くような、そんな価値のある時間の使い方をすべきだろう。



投資家として生きる


投資家は、自身がもつ資産を、自身が望む結果をもたらしてくれる投資先に投資する。そのため、投資家として生きたいのであれば、自身が望む結果を理解し、正しい投資先を選び、十分量の資産を投資する必要があるということだ。

だが、前述してきたとおり、その投資先は数多く存在する。多すぎると言っていいくらいだ。

数多く存在する投資先の中から正しい投資先を選ぶためには『目的をもつこと』が有効だ。詳細は以下の記事に任せるが、投資をする際の判断基準となるものが『目的』であるからだ。目的がなければどの選択肢が正しいのか判断できず、誤った投資先に投資してしまうことになるだろう。


目的によって正しい投資先を定めたら、次は投資資源の配分を決める。

ここでは、先に紹介した『引き算の美学』の考え方を活用する。詳細はこちらの記事に任せるが、目的達成のためだけに、重要なほんの少しの投資先に対し、自身が持つすべての資産を捧げるのだ。

分散して力を注ぐよりも、一点集中して力を注いだ方が目的を達成する確率や速度があがる。時間に限りがある以上、引き算の美学を活用してより早く目的を達成した方がいいはずだ。達成速度が早ければ早いほど、より多くのやりたいことができるからだ。


「今、自分の資産はどのように運用されているのか?」

まずはここからはじめる。そして目的を確認し、自身が持つ資産を正しい投資先に集中投資する。このフローを呼吸をするようにできるようになれば、優れた投資家として完成された存在になることができるだろう。



投資にリスクはつきもの


投資とリスクは切っても切り離せない関係だ。

投資商品として有名な株式やゴールドの値動きをイメージしてもらうとわかりやすい。

長期的に上昇する投資商品のチャートイメージ


上図を眺めてもらうとわかるが、その価格は上がったり下がったりする。つまり、ものによっては自分が買った価格よりも下がってしまう可能性があるということだ。

投資商品以外の資産に例えるのであれば、「時間をかけて身に付けたみかんの仕分けスキルの市場価値が、AIの発展により下がってきた」といった具合だ。

だが、リスクを取らなければリターンを得ることはできない。多くの時間を費やすというリスクをとらなければ、みかん仕分けの極致まで到達することはできないのだ。

このように、リスクとリターンには表裏一体の関係性がある

10万円稼ぎたいのであれば10万円のリスクを、プロのピアニストになりたいのであれば1万時間のリスクをとらなければならないのだ。


投資とは、リスクを調整してその分のリターンを狙う『リスク管理ゲーム』である。

そんなリスク管理ゲームに参加するにあたり、サンクコストバイアスの存在には注意を払わなければならない。サンクコストバイアスとは、『投資した資産が多ければ多いほど、損失が出るとわかっていても投資を継続してしまうバイアス』だ。つまり、投資先に費やした資産が多ければ多いほど損切りすることができなくなってしまうのだ。

損切りができない、損を切れないというのは、投資家として致命的な欠陥であり、死に直結する問題である。損をする資産を持ち続けることが、一生損をし続けてしまうことにつながるからだ。

AIの発達によってタクシー運転手やレジ打ちなどの仕事はなくなると言われている。それなのに、これから何万時間もの時間を、それらのスキルの向上に投資するというのは理にかなっているだろうか。

可能性は限りなく低いだろうが、目的を達成できるのであればそれでも構わない。が、目的が達成できないのであれば、その行動が理にかなっているとは到底いえないだろう。


バイアスへの対処方法としては、バイアスの存在を知り、自身の行動を俯瞰して眺めることが一般的だ。特にサンクコストバイアスにおいては、損をしている状態で損切りしない理由を改めて考えてみるといい。合理的な理由があれば問題ないが、合理的な理由がないのであればバイアスの影響を強く受けているはずだ。

明確な損は今すぐにでも損切りすべきだろう。無駄なリスクを意味もなくとり続ける必要性は一切ないのだから。


また、優れた投資家は常に最小限のリスクで最大限のリターンを狙うものだ。最初から全力で投資するような暴挙をとらないというのもそのための手段の一つだ。まずは少し試してみて、うまくいくようであれば投資する資産の量を徐々に増やしていく。小さく始めることで、致命傷を負うリスクを極限まで減らしているのだ。

リスクを想定し、いくつものシナリオを構築して常に最善の手段をとる。最悪の事態はあらかじめ想定されており、いつでも対処できるように準備されている。

このように、リスク管理を徹底したうえでリターンを狙っていくべきだろう。



さいごに


投資家は2種類に分類できる。『優れた投資家』と『劣った投資家』だ。

優れた投資家は目的を持ち、自らの力で選びとった自分らしい人生を歩むことができる。「俺ってば最高だぜ!!!」と一生を楽しく生きることができるだろう。

一方、劣った投資家は目的がなく、なにも選びとれずに自分らしい人生を歩むことはできない。「自分の人生はいったい何だったのだろうか?」と後悔しながらその一生を終えることになるだろう。


だからこそ、すべての人が優れた投資家として生きてほしい。そして、自分らしい人生を歩んでほしい。自分らしい人生を歩める人が増えれば増えるほどこの世界を覆う熱量があがり、世界がより良いものになると信じているためだ。


「己の資産を正しく運用し、最高の利益を狙う」

たったこれだけのことでいいのだ。それだけで自分らしい人生を歩むことができるはずだ。


さいごに、ここまで読んでいただいた方が「投資家として生きるぞ!」と、そう決心してくれるのであればこれ以上嬉しいことはない。




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