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【OAK】マット・オルソンが覚醒

今日はチームを牽引しているマット・オルソンのブレイクについて書いていきます。

覚醒の要因:アプローチの改善

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オルソンの覚醒の要因、それはアプローチの改善にあります。

上図にある通り、2020年と比較すれば「コンタクト率UP、空振り/三振率DOWN」の傾向が顕著に現れています。オルソンの打席内での振る舞いがかなり成熟したことがお分かりになるでしょう。

また、改善はコンタクト面にとどまりません。これまでは引っ張り一辺倒になりがちでしたが、今年は逆方向にも多くの長打を飛ばしていますシフト対応も向上し、シフト時のwOBAは昨年比+112ポイントの.396をマーク。隙のない打者になっています。

ここからはその覚醒の要因をさらに掘り下げていきます。

 -①:打撃フォームの修正

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昨年2020年もリーグ十傑に入る14HRを記録したオルソンですが、打率は1割台に落ち込み、本人にとっても悔やまれるシーズンでした。

そのためオフの間は自身の打撃フォームのビデオを何度も見返したと言います。
「去年はバットの軌道が水平だった。」と語るオルソンは、今季はややオープンスタンス気味でバットを体から大きく離すフォームを生み出しました。
落合選手の神主打法を思わせるフォームですが、もちろんこれは落合選手へのオマージュではなく、過去のオルソン自身のフォームに回帰するために作られたものです。

これによってスイングパスが綺麗になり、自身の理想とする"500フィート飛ばせる"感覚のスイングを取り戻すことができたようです。


 -②:最新技術の活用

昨今のMLBは大テクノロジー時代。トレバー・バウアーのような選手を筆頭にどれだけ最新の技術を活用できるかが重要になっている時代です。

A'sも貧乏球団ながら最新機器の投資にはそこまでケチではなく、オルソンはどうやらチームの機器を最大限に活用している選手の1人のようです。

例えばVRヘッドセット。これはWIN Reality VRという会社が発明した投手との対戦をシミュレートできる機器ですが、オルソンは対戦経験のない投手と対戦するときに便利だと言ってよく利用しています。

もう一つは昨年チームに在籍したトミー・ラステラが持ち込んだピッチングマシンです。
現役屈指の"三振しない打者"として知られるラステラが個人で使用していたピッチングマシンに目をつけたオルソンはチームとして購入するのと同時に個人でも一台購入し、そのマシンでの練習をルーティンに組み込んでいるそうです。


まとめ

オルソンの躍進を支えているのはアプローチの改善であり、その背景には最新機器を駆使したオルソンのアジャストメントがある、というお話でした。

これだけの成績を残しながらオールスター投票では7位を得票が伸びないオルソンですが、成績が成績だけに選手間投票などを経てオールスターに出場することは可能なのではないかと思っています。本人はホームランダービーへの参戦にも前向きのため、ダービーへの出場にも期待したいですね!


出典
画像:Oakland A's 公式Twitter
データ:baseball savant

https://theathletic.com/2638278/2021/06/08/how-a-little-red-machine-helped-as-first-baseman-matt-olson-slash-his-strikeouts/?article_source=search&search_query=matt%20olson


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