Steely Dan”Aja”についての走り書き

何度も聞いた好きなアルバムならパッと色々書けるのではないか。

聞いたきっかけ
スピッツ→はっぴいえんど→細野晴臣→チャック・レイニー→Steely Dan “Aja”

細野晴臣が影響を受けたベーシスト、チャック・レイニーの参加している名盤ということでSteely Dan “Aja”を初めて聴いたのは16歳くらいの時だったろうか。

気になるポイント
7曲でドラマー6人(それに対してベースは③以外すべてチャック・レイニー!)、スタジオミュージシャンが出たり入ったり長時間のレコーディングで物議を醸しつつ、特大ブレイク作となった名盤。1977年作。

各曲について
1, Black Cow
モッタリしたリズム、掴みどころないと思ってたメロディ、今ではよく鼻歌でうたう。
ビブラフォニストのビクター・フェルドマンによる転がるようなエレピ(フェンダー・ローズ・ピアノ?)のソロが好きで好きで。
初めてシャ乱Q「さんざん言ってんだぜ」のエレピソロ聴いた時、ふとBlack Cowを思い出したことを今思い出した。

2, Aja
重厚な、横ノリのプログレといってもいいのでは。中間部のウェイン・ショーター(亡くなったの、今年か)のサックス・ソロ〜スティーブ・ガッドのドラムソロはあまりにも有名。これだけで満足するというか。といいつつも、その前のデニー・ダイアスのメロディアスでありながら主張しすぎず曲の一部かのようなギターソロも好きで、合間にフェイゲンが吹いてるホイッスルも癖になるし。

ドラムソロについてのいい記事↓

3, Deacon Blues
イントロの半音ずつ下がるコード進行、テンションたくさん入ってるのに鍵盤よりギターの方が一定のフォームなので弾きやすいという。ベーシスト/ギタリストのベッカーのアイディアなのか?ベースもこの曲だけベッカー。他の曲のベースライン自体は基本ベッカーが考えたものをハミングしてレイニーに伝えてたらしいけど。ベッカーが弾いてると、なんとなく、手堅くというか、すごくバスドラムを意識してるような印象を受ける(Hey Nineteenとかも)。歌詞も、ね。I want the name when I loseだよね。このアルバムで最初に覚えたのはこの曲のサビの歌詞だった。

4, Peg
7人くらい分のボツテイクがあるというギター・ソロが有名か。まさにベンディングって感じの空間を曲げるようなチョーキング(和製英語)がいい。名演。一聴してスラップとわからない滑らかなサビのプレイをはじめ全編グルーヴを転がすベースライン、髪の毛一本分ハイハットのオープンクローズしたという繊細なドラムス。マイケル・マクドナルドのコーラスワーク。

5, Home At Last
ジェフ・ポーカロが崇拝したというバーナード、シャッフル。バーナード”プリティ”パーディーの名演ドラムス。ここらへんならグッとB面に渋い空気が漂う。オシャレものとしてダン聞いてた人は飛ばしそう。古い船乗りの歌、名ソングライターチーム、ベッカー/フェイゲンの詩情はなんとなく主にベッカーと思っていたけど、本当はどうなんだろうか。

6, I Got The News
こういう跳ねるピアノ・リフで引っ張る曲はダンには意外となかったような。後半の一転するリズム展開、ギター・ソロへの雪崩れ込みのかっこよさ。

7, Josie
Emで引っ張る、ファンキーじゃないファンクというか。レイニーのさりげなーいダブルストップの心地よさ。クラシックアルバムの映像を繰り返しみてるので、どうしてもパーディが叩いてるイメージが強い(そしてあの重厚さ、スネアの音色、好きだった)けど、スタジオ版は違う人なはず。ジム・ケルトナーあたり?違う気もする。

あとは、賛否両論のこんな本も。

そういえば、スピッツからスティーリー・ダンにたどり着くルート、どんなものがあるか。ドラマーをたどってきたら、みたいなのが1番ありそうか。
無駄に共通点をあげようとすればCのキーが多いところとわかりにくい歌詞が多いところか。

いずれにせよどちらも好き。
誕生日と50周年、それぞれおめでたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?