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2014年5月の記事一覧
番外編「上田晋也さんのはなしかた」
最近、ワタシが「はなしの達人」と思う人は上田晋也さんです。(ワタシ以外ももちろん)
司会者としての仕切りのうまさ、コメントの的確さ、いずれも天下一品だと思います。
単純にうまいというだけでなく、上田さんは「お笑い芸人」として異質な点があります。
それを語る前に漫才の仕組みについて少しお話したいと思います。
上田さんのホームグラウンドであるお笑いコンビでは、相方の有田さんが「ぼけ」、上田さん
番外編「孫正義さんのはなしかた」
ビジネスの世界で「はなしの達人」でワタシが真っ先に思い浮かべたのが孫正義さんでした。
ビジネスの世界の「はなし」といえば「プレゼンテーション」になります。
大企業の代表ともなれば「プレゼン」の場といえば「事業説明会」「カンファレンス」といういわば「舞台」ともいえるスケールになります。
孫さんが「凄い」と思うのはこの大きな舞台での「はなしかた」です。
孫さんは単なる「報告」「発表」にとどまら
第6回「他人の経験を自分のものにしてはなしに深みをもたす。」
今回は他人の経験を自分のものにして話題や知識を豊富にしてはなしに「深み」を持たすということがテーマです。
少し今までのトレーニングとは違って応用編的なものになります。
そもそも
われわれは自分ひとりで経験できることは限界があります。その足りない部分を「情報」として「本」や「インターネット」や「他人の話」などから補完するわけです。
問題はその得た「情報」=「知識」をいかに「使う」かです
番外編「スティーブジョブスのはなしかた前編」
「最強のはなしかた」は基本的に「日本語」をベースにしているのですが、
前回ビジネスにおける「はなしの達人」で孫正義さんをとりあげたので、
どうしてもこの人のことを書きたくなりました。
そう。
世界最高のプレゼンテーターと称されたあのひとです。
スティーブジョブズ。
1分話せば36億円稼ぎだす。なんて伝説がまことしやかに伝えられるほどのプレゼンの天才です。
スティーブジョブズのプレゼンにま
番外編「スティーブジョブズのはなしかた後編」
スティーブジョブズのプレゼンはアドリブに見える部分も実際には非常に綿密に練り込まれた「シナリオ」であるということは有名です。
この事実はいくつかのスティーブジョブズのプレゼン本にも出てきます。
スティーブジョブズは異常と思われるくらい、プレゼン(カンファレンス)のリハーサルを行ったと言われています。
照明のタイミングやスライドの出るタイミングや椅子や机のような舞台装置に至るまで徹底的にこだわ
第7回 「最強の自己紹介トレーニング」
さて。
このコラムも残すところあとわずかとなりました。
前回、はなしの達人のコラムでとりあげたスティーブジョブズのプレゼンに近づくためのトレーニングをここで紹介したいと思います。
トレーニングの根本は、
「反復」×「修正」×時間(回数)です。非常にシンプルなトレーニングですが、その分、かなりの集中力を要します。
このトレーニングは日々やるというより、一気に集中してやった方が効果のある
番外編「研修での活用事例」
ワタシは年間、かなりの数の研修を行いますが、丁度、今回は第7回で紹介した「最強の自己紹介トレーニング」の応用版を大手生命保険会社の営業所長さん向けの研修で行いましたので、少しご紹介を。
題して「最強の営業シナリオトレーニング」です。まず、50名ほどの受講者を5チームにわけて、ある商品の営業シナリオを話し合ってつくってもらいます。
それを各自で再編集し直します。
そして、10回音読して、手直し
第8回 「表情は最強のはなしかたの最重要ツール。」
いよいよこのコラムも終わりを迎えようとしています。
今までは、「はなしかた」そのものを強化するトレーニングや技術について触れてきました。
今回は、「はなしかた」そのものというよりは、「はなしかた」を支えるツールについてお話したいと思います。
それは「表情」です。「はなしかた」にとって表情はとっても大事なものです。
「はなしかた」において「表情」は言うなれば、商品の「パッケージ」です。
第9回 「最強の表情トレーニング。」
前回、表情の重要性はお話しましたが、今回はそれを踏まえてその重要な表情のトレーニングについて。
ここでは「まずはこれをやっていれば大丈夫!」という鉄板のトレーニングをお伝えしたいと思います。
表情で最も重要な部分は「眉間」です。「最強のはなしかた」における「最強の表情」はズバリ。
眉間を開く。
これだけです。
眉間は非常に薄い筋肉ながら、実際は大変稼働域の広い「前頭筋」という筋肉でできて
番外編「オバマ大統領のはなしかた」
オバマ大統領は間違いなくはなしの達人です。
それもかなりオーソドックスな。
オバマ大統領の特徴は、「原稿」の完璧さと、それを再現する類い稀なる「表現力」です。
その「完璧さ」は、前回とりあげたスティーブジョブズとは全く違うものです。
スティーブジョブズは恐らく何度も「練習」して、「完璧」に近づこうと「努力」したのに対して、オバマ大統領は、ほとんど練習しないで、いきなり「完璧」ができる「天才
番外編「オバマ大統領のはなしかた後編」
前回の続きです。
オバマ大統領の「はなしかた」で我々が真似できるものとして「テンポ」を上げました。
オバマ大統領は、非常に文節を短くきって、「間をあける」のが特徴です。
いや。
特徴というより、大勢の前での演説を効果的にするための「基本」といってもいいかもしれません。
言葉というのは「距離」によって到達スピードが変わります。これはボールを遠くに投げるのと同じです。
なるだけ飛距離を長く
第10回 「最強の声を手に入れよう。」
「表情」が「視覚」ならば、「声」は「聴覚」にアプローチする重要なツールです。
しかも声は自分の伝えたいことを「表示する」直接的な機能です。
最も重要なツールといっても過言ではありません。
表情が商品でいうところの「パッケージ」ならば声はまさに「中身」です。
「中身」はふたつにわかれます。
「内容」と「表現」。
商品でいえば「原材料」と「調味料もしくはインターフェース」。
「伝えたい
番外編「カリスマと声」
さて、第9回で「声」についてお話しましたが、今回はこの「声」とカリスマ性の関係性についておはなししたいと思います。
正確に言うと「声質」とカリスマ性の関係です。以前、はなしの達人のコラムで、スティーブジョブズと孫正義さん、小泉純一郎元首相、ジャパネットたかたの高田社長共通点があると言いましたが、まさにこの共通点こそが、「声質」なのです。
この方達に共通しているのはいずれも男性としては「高く」、
番外編 「カリスマと声後編
では、なるだけ「声は高く歪ませた方がいいのか?」
こういう風に思われるでしょう。
答えは
NO!です。
この「声質」はいわば人に割り振られた天性の機能なので、それを無理に変化させることはできません。
いわば顔のつくりや身長のようなもので、例えば身長170センチの人を練習で190センチにできないのと同じことなのです。
無理にすれば、元の「声質」を破壊して、しかも効果も得られないということ