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最低限必要なもの

初めて、自家現像を始めたい方は勿論、週一本未満の自家現像を試みたい方には、初期投資を抑えたいものでね。そこで、格安で代用出来るものや、そこそこ本数を撮るので、単価を安くしたい方私の経験を元にご紹介させて頂きます。こんなのも代用できるよとかご指導くださる方もコメントにて教えて頂けたら嬉しく思います。

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まず、現像液ですが、単剤を調合するより出来合いのもを購入する方が昨今では安く手に入り手間いらづなので出来合いを紹介させて頂きます。一番一般的な現像液KodakD76、1L用で642円(ヨドバシ.com)ですが、D76より微粒子現像でき尚且つ1L用325円で購入できるFUJI ミクロファインが最も格安かと思われます。D76は、確かにD76Rの補充液を足してウナギのタレ方式だと、本数をこなす方には1本単価は安くなります。ですが、D76Rは現在販売終了商品なので、単剤で調合するしか有りませんので、初心者の方にはあまりお勧めできません。(挑戦したい方はレシピを最後にのせて置きます)

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次に、現像を止める停止液、富士酢酸1L、817(ヨドバシ.com)こちらも25%に薄め使いまわし出来るのでお安いですが、100均で売っている電気ケトル洗浄中(クエン酸100%)これを12.5%で薄めこちらも使いまわし出来ますので代用品としてはコスパがかなり高いと思います。酢酸のすっぱ~い匂いもないのでお勧めかも・・・。

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次に定着液FUJIのスーパーフジフィックス-L 1010円(ヨドバシ.com)、1Lボトルですが、フィルムで使用時は1:3で希釈して使います。勿論使いまわし可能フィルムの切れ端を浸してフィルムが透明になる時間の2倍が定着時間の目安になりますが、定着時間が長くなりすぎると、粒子が荒れるので定着時間5分位を目安に、透明になるまでが3分以上になるまでは、安心して使いまわせます。

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クイックウォッシャーFUJI QW 73円(ヨドバシ.com)、こちらも2Lの水に溶いて使います、ミス色の水溶液で色が無くなり透明になるまで使いまわせます。こちらは、使わなくても良く水洗すれば問題ないのですが、水洗時間の節約(未使用時は40分位の水洗は必要ですがQW使用で10分ほどに短縮できます)と価格を考えれば使用価値は多分にあると思います。

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FUJI ドライウェル356円(ヨドバシ.com)、こちらはフィルムを乾かすときに水滴だれを防止する薬品です。活性剤のようなものですので使用しなくても構いませんが、水滴跡を残さないよう、海面などでフィルムに傷をつけないように気を使って拭き上げる手間を考えたら使わない手は無いと思います。因みに水1Lにキャップ1杯の割合で希釈して使います。使いまわしも可能です。

薬剤はこれだけあれば充分です。AGガードなどフィルムの保護剤なども有効ですが、無くても別段問題なく保存できています。ここまでの薬剤のトータルは、1864円、これが現像での消耗品です。ラボに現像1本ちょっとの値段で、最低20本は現像できます。現像液以外は、20本現像してもたっぷりあまりますので、現像液のみ買い足していけばよいのでかなりコスパは高いはずです。

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さて、現像するための機材になりますが、現像タンクとダークバックが6000円前後と3000円前後で一番値が張りますが、アマゾンで8900円でB&Wフィルム暗室キットなるものを発見してしまいました。セット内容は現像タンク、ダークバック、タイマー(別になくても携帯のタイマーで充分)、軽量カップ、メスシリンダー、ケミカルボトル(1L~2L空ペットボトルで代用できます)、フィルムオプナー(私はフィルムピッカー派ですが)、水温計、10倍ルーペ等がセットで有りました。

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その他、選択バサミ、洗濯ハンガー(小さめのもの)共に100均、撹拌棒(割りばしでも、廃棄するさえばしでも代用可)、フィルムピッカー(1000円前後)セットにフィルムオプナーが付いているので、無くてもOK!!

合計10984円フィルムピッカー&撹拌棒を買っても13000円ほどで始められてしまいます。如何でしょうか、これが高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれですが、考えていたより敷居は低く感じたのではないでしょうか?

現像液-1

最後に単剤現像液のレシピを載せておきます。

つづく

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