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お手軽自家現像(フィルム装填)

ここは、本来暗室での作業になりますが、タンクに装填するまでは、薬剤や水は使いませんので、ダークバック(暗袋)の中での手探り作業になります。コツさえ掴めば簡単に出来ますので、それまでは期限切れフィルムや、捨てても良い使えないフィルムで練習致しましょう。練習フィルムは、行きつけのカメラ屋さんや、ミニラボさんに頼めば貰えると思います。私も、沢山とは言いませんが、多少持っていますので、どうしても無料で手に入れられない方はDM下さればお譲り致します。

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①使用するタンクは、初心者でも容易に出来るプラタンクにプラスプールを使用致します。プラタンク&スプールは、AP社・LPL社・Paterson社・Kaiser社は共通で使用出来ます。アマゾンにあるフィルム暗室キット現像装置処理ツールなる類似品も共通です。上写真は、35mm2本用ですが、シングルやトリプルも有りますが、一度に現像出来る本数の違いだけで使い方はみな同じです。

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②本来は、上記写真のようにダークバックの中での作業になりますが、作業が解りやすいように、捨てフィルムを使って明所で使ってみます。

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③まず、スプールの切れ目を揃え切れ目にフィルムの端を差し込みます。この時、リールのベアリングの先まで押し込んで下さい。

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④フィルムを少し引っ張り出して、左右のスプールを左右反対方向に止まるまで回し、元の位置まで戻す。この工程を繰り返します。

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⑤フィルムの最後まで巻き上げたら、パトローネの出口ギリギリの所で(フィルムクリップや洗濯ばさみで干すとき最終コマに掛からないようにするため)切り更に切った端がスプールの中に納まるまで少し巻き上げます。

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私の場合ラスト1コマを捨てコマにしています。余裕をもって切りパトローネを長巻フィルムで再利用する為と36枚撮りのフィルムを5コマカットして保管しているためです。これは、ネガをスリーブで長期保存していると端が酸化して退色してくるのを恐れ(小心者なので・・・)5コマでカットして、ネガスリーブシートの奥まで押し込んで保管しています。

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⑥巻き上げたスプールをタンクに入れます。

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⑦巻きあがったスプールを軸に差し込みます。ダブルの場合は2個とも串刺しにして下まで押し下げます。

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⑧軸に刺したスプールを軸ごとタンクに入れます。

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⑨内ブタを載せ時計回りに1/4回転しますとロックします。

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これで、安心してダークバックから取り出してください。フィルム現像の準備は整いました。後は明所での作業になります。これを慣れるまで、練習すれば、ほぼ失敗は無いと思います。

※裏技?? 一度に沢山現像したい場合フィルムの乳剤面を外側にして2枚重ねてスプールに撒けば1スプール2本づつ、ブローニー120の場合これを、2本分の長さが入りますので、1スプール4本のブローニー120がまけます。ダブルタンクなら、1度に8本同時に現像出来ます。(ものぐさなSinでした・・・)

次は、メインディッシュの現像作業です。手順通り行えばとりあえず簡単に現像は出来ます。

つづく

では、素敵な銀塩ライフを

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