デクこと緑谷出久の場合(僕のヒーローアカデミアより)
HEROはなぜヒーローたるか。そんなことをアニメ感想文がてら語るショートコラム。今回は「僕のヒーローアカデミア」より緑谷出久(ヒーローネーム:デク)に注目します。
アニメのタイトル通り、思い切り「ヒーロー」がテーマのアニメです。もう出てくるキャラクターは様々な個性を持つヒーローだらけ。特殊な個性を持つ人が次々生まれ、ヒーローという職業が成り立っているという世界観。主人公たちは、高校の「ヒーロー科」で切磋琢磨しながら、職業としてのヒーローを目指すという物語です。敵(ヴィランと呼ばれる人たち)も、個性を悪い方に使っちゃっているということで、とにかく出てくるキャラクターは特殊な個性を持っているんですね。
主人公のデクは、もともと「無個性」で生まれてきて、それでも憧れのヒーローになりたくてヒーロー科への入学を目指します。と、あらすじはこれくらいにして。
デクは少年漫画の王道よろしく「最高のヒーローになる」という強いWillを持ちながら、「オールマイト」という絶対的な存在に励まされ、母親や教師陣やインターン先のヒーロー、そして同級生たちに支えられながら、時にライバルとして幼馴染の「かっちゃん」と喧々諤々しながら、様々な難局を乗り越えて行きます。一歩一歩、少しずつできることを増やしながら、成長していくわけです。つまり見習いヒーローながら、ヒーローらしく「HERO」なんです。
【Hope】強い意志と、そこに向かって道を進むチカラ。
【Efficacy】実践(実戦)を通じた達成体験、同級生たちとの切磋琢磨、教師や先輩からの助言。
【Resilience】ピンチを何度も乗り越え、それまで以上に成長し、必要ならリスクをいとわない姿勢。
【Optimism】無能力だとしても親に感謝し、つらくあたってきた幼馴染にも寛大に接し、あらゆることを受け止め、前を向く姿勢。
うーんヒーローぽいね。
でも個人的には、デクがヒーローたる所以は、これじゃないかと思う。
いつも一生懸命に夢に向かってがんばっているところとか、人を救うために困っている人を見かけたらつい身体が動いてしまうところとか、そういうのを周囲が見て"応援したくなる"とか"自分もがんばろう"って思える影響力を発揮しているところじゃないかと。
「デク」はもともと名前の出久(いずく)から、無能力で何もできないという「でくのぼう」からきたあだ名だったわけだけど、ヒーロー名を決める時に自ら進んで「デク」を選んだ。
クラスメイトで良き理解者である、麗日お茶子から言われた「でもデクって、頑張れ!って感じで、なんか好きだ私」というセリフで、自分でも好きな呼び名になっているんですよね。がんばれ!って感じ。誰かが応援したくなる、がんばりに刺激を受ける。
応援されるのも「ヒーロー(HERO)」だし、それで周囲へ良い影響を波及させるのもやっぱり「ヒーロー(HERO)」だと思うのです。
というわけで、今回は僕のヒーローアカデミアより、デクこと緑谷出久をピックアップしました!
内なるヒーロー、HERO within。心理的資本についてはコチラに詳しく。
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