飛騨高山オートシェア

先週末のお彼岸3連休に円空さんの仏さんに会いに行くべく、弾丸旅行で飛騨高山に行ってきた。ついでに、出光が実施している(確かTVCMなどでも見た気がする)オートシェアを試してみました。いわゆる観光地のカーシェアです。2人乗りの電気自動車です。

使い方など、サービスの詳細はこちら。

事前に会員登録をします。会員登録自体は簡単なんですが、登録画面のUIが分かりづらく記入漏れが何回かあり、それがけっこう面倒。会員登録画面も簡易的な感じの安っぽい感じは否めません。でも、実証実験のようだから仕方ないかな。

平日は法人向けに車両を貸し出ししているようですが、予約画面を見ると、平日、そして私が借りた3連休、どこを見ても予約をしている人がいない…。かなり人気が無いのでは…と思いながら、直前に予約して借りてみることに。

私が借りた場所は高山駅前にある富山信用金庫駅前支店の駐車場に配備されているものです。ステーションは5か所あるようですね。こんな感じで停まっています。

予約システムはKDDIのカーシェアリング予約システムを使っているようです。キーは運転免許証をかざすタイプです。日産のe-シェアモビなんかと一緒ですかね。

運転免許証を開けて、2枚ドアの1枚を開け、後方にあるキーを取り出します。そして、充電基と車両側の充電ポートからコードを外す。乗る時はコードは車内に閉まっておいて、また、降りた時に付ける形になります。

実際乗ってみての感想。

【車両】日本で作っていないせいか、ウインカーとワイパーが日本車と逆で使いづらい。速度は50km/h以内でお願いしますと言われていますが、電気自動車らしい加速の良さは一切感じません。かなり鉄板の薄いゴーカートのような感じで、乗っててクルマが壊れないかという怖さを感じます。エアコンは使い方が間違っているのか、冷風しか出ず(EVだから温まるのに時間がかかるせいなのか?)助手席に乗っていた奥さんは諦めていました。ナビはありません。スマホを乗せる台だけあります。車両接近音(ウインカー時に右に曲がります、左に曲がりますを車外に伝えている)が社内に居て非常にうるさく感じます。こんな大きさでは社外の人に迷惑では?と思って、最後、駐車する時に奥さんに確認してもらいましたが、社外ではそこまで大きくは感じなかった模様。2人乗りの狭さを緩和させるためなのか、はめ殺しのサンルーフがあるが、日が照ってくると、眩しいのと暑いのとのダブルパンチ。飛騨高山の古い町並みの狭い道、人混み、一方通行を走るのは少しだけ優位性を感じますが、無駄に人から注目を浴びるのと、コンパクトカーでも十分行けるのでそこまでメリットを感じませんでした。

【場所】今回、駅前から乗ったものの、他の4か所の利便性がわからないので、検証はできませんでした。ただ、ホテルにもステーションがあるようですが、ホテルに車で来ている人はまず使わないでしょうし、ちょっと微妙かもしれません。

【プロモーション】たまたま私は事前に調べて発見しましたが、飛騨高山観光をしていても特に宣伝などは見かけなかったので、この車が走っていて、初めてあれなんだ?と思って見られるくらいでしょうか。それで調べる人もレアでしょう。

【価格】これが1番ネック。15分350円。これは非常に高く感じます。私は試しに30分乗ってみようということで700円仕方ない、払おうと思って払いましたが、観光用に1時間1,500円払う気にはなりません。これだったらpoint to pointでタクシーを使った方がいいかな。

…ということで、使い勝手というよりも、オートシェアは車両のクオリティの低さと価格の高さでちょっとこれは本当に実証実験だなと感じました。ただ、実証実験をするにしてももう少し車両のクオリティを上げて、価格も安価にしないと実験にもならないのではと感じたのが本音です。 外から見るだけでいいかなとも思いましたが、今回乗ってみて、おーこのクオリティは無いわというのを実感値として強く経験できたので勉強になりました。

百聞は一見に如かず。お勧めはしませんが、飛騨高山に行って気になる方は利用してみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?