【企画参加】部活やめなくてよかったと今なら思える3年間

高校時代、私は弓道部に所属していた。

弓道部は当時は強豪校として、全国に度々行くくらいのレベルが高かった。

ちなみに県立。みな一から始める人達ばかりだった。

私は事前にそれを知り、学校見学で

60m先の的に矢を射る遠的

このパフォーマンスに一目惚れした。

袴姿もとてもカッコよく、弓道部への憧れは募る一方だった。

模試などの判定ではかなり厳しく、他の安全圏の学校も考えるべきではあったが、私はどうしてもこの学校の弓道部に行きたかった。

そして自分でも奇跡としか言えないが無事入学し、部活は迷うことなく弓道部。

全国目指して頑張るぞー!!

と気合い充分であった(本当若いって素敵)

だが、現実で待っていたのは

ジャージでゴム弓。

弓すらもたせてもらえず、屋外でひたすら弓道に必要な型「射法八節」を繰り返す日々が三ヶ月続いた。

つまりは3年の先輩が引退するまでである。

練習時間も長く、平日は2時間半

土日祝日は4時間+自主練

テスト週間以外の休みは冬休み以外ほとんどなかった。

まさに部活漬けであった。

そして最も辛かったのは先輩との上下関係。とても厳しかった。

下座上座はもちろん、言葉遣いも少しでも間違えると怒られた。

雑用など先輩にはやらせるな、奪い取れ。

くらいの勢いで言われた。

廊下ですれ違って挨拶しないものならもうカミナリが落ちる(多少遠くても先輩に気づかれた時点ですぐに挨拶しないと無視したとみなされる)

廊下を歩くのもビクビクしていた。

そんなことで20人近くいた部員は夏までに13人までに減った。

私もこんなに辛いならやめようと何度も思った。

だが、やめられない理由はもう一つあった。

同じ志望校を目指していた友人が直前になって引越すことになった。

私の分まで、弓道部で頑張ってね!

そんな言葉を残されたんじゃ頑張らない訳にはいかない。

ちなみにその友人は頭も良く、受験したら間違いなく受かっていた。

つまりは私は友人の枠を貰ったと言っても過言ではない。

そんな思いもあって、やめるわけにはいかなかった。

それにやめたら多分また空っぽになる。

中学生時代になんとなく楽しそうと入った部活は今回の時と同じように練習量も半端なく、上下関係も厳しくて、私は三か月で根を上げて退部した。

また繰り返すの?今度は自分で決めたよね?

弓道部やめるなら、この学校にいる意味はない。

それくらい私の中では弓道部の存在は大きかった。

それにこれ以上、逃げたくない。

そんな思いを胸にまた頑張ると誓った。

結果的に引退する2年半続けられて、二段まで習得出来た。

一緒に入部した部員達と励まし合えたことが大きいと思う。

礼儀作法も社会人になってから、とても役に立つことが多くなった。

全国は行けなかったが、最後まで部活を続けられたことによって、自信が生まれた。

やればできるじゃん、私。

在学中は辛い辛いとばかり思っていたことが、

長い年月に経て笑い話になる。

こうやってネタになる。

あの時退部したら、また逃げグセがついてしまって、今の自分はいないかもしれない。

頑張っていたなと当時の自分を褒めてあげたい。


めげない部門かな。こちらは。

こちらの企画に参加させて頂いてます。

ありがとうございます!


こちら2つ目の記事になります。






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