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ローカル漫画はやっぱり楽しい!名古屋編〜「八十亀ちゃんかんさつにっき」

ご当地アイドル、ご当地ソング、ご当地漫画・・・とその土地のローカル感が色濃く出ているものって大好きだ。その中でも日本最大のガラパゴス、名古屋をテーマにしたものはだいたい面白い。SKE48、BOYS AND MENなどは全国区のアイドルだが地元の熱狂的なファンが押し上げた人たちだし、そのほかにも力のあるご当地アイドルやキャラクターなどが多数いる。ある程度の人口がいてマーケット的にも成り立つところも大きいのだと思う。もちろん自分が5年間住んだ場所で、よそ者として苦労しながらも楽しさを見つけた場所だってのも大きい。

そんな中、名古屋のご当地ギャグ漫画「八十亀ちゃんかんさつにっき」のTVアニメがもう3期目になってて、東京でもBS11で見られるということで見たら一発で大ハマりした。八十亀ちゃん最高だがね〜!

名古屋人ぽくなるキーワード「名駅、名大、でら、だがね」

名古屋出身の高校一年生、市長もびっくりの名古屋弁丸出しの八十亀最中(やとがめもなか)ちゃんと東京出身で名古屋に引っ越してきた高校二年生、陣界斗(じんかいと)くんの名古屋あるあるなやりとりを中心に、岐阜出身、三重出身など東海地方出身のキャラも登場して東海地方それぞれの違い(そしてたまに他府県も出てくる)を面白がる4コマ漫画が原作のアニメ。

八十亀ちゃんはものすごい名古屋弁をしゃべるんだけど、実際に名古屋に行くと、新大阪駅を出た時のような言語の違いは感じない。大きな違いは感じないだけど、ちょっとした言い方やアクセントの違いなどが目立つのだ。

大体、名古屋駅を「名古屋駅」という人はいない。「名駅」(めいえき)だ。名鉄百貨店前の謎の大人形、「ナナちゃん」が何を着ているかはだいたい話題に困ったときに鉄板である。

そして、名古屋大学=名大(めいだい)が名古屋のヒエラルキーのトップにいることは忘れてはならない。東京から来たというと冷たくされるような場所でも、名大の先生と一緒に行くと大体丁重に扱われたのである。東京には明治大学がある場所に「明大前」があるが、名古屋には「名古屋大学」駅もある。しかしメーダイ前とは呼ばない。

今ではほとんど方言を話さない現代の名古屋人でも、「でら」と「だがね」についてはよく使う印象がある。「とても」に近い意味でつかわれる「でら」と、「だね」くらいの語尾によくつける「だがね」は若い人でも使っている。逆にみんながよく茶化す「~みゃあ」とか「~にゃあ」とかはあまり使わない印象。

味噌煮込みはやっぱりスガキヤさんだって話

名古屋めしとしてみんなが食べる味噌煮込みうどん。某有名店だと大体1000円越えで、まあ正直、安い讃岐系のアレンジ力に慣れてしまうと少々高級な気がしてしまう。だが、スーパーで買えるスガキヤの煮込みうどんはマジでおいしい。ちなみに名古屋のイオンには「マルちゃん」のみそ煮込みうどんもあるのだ。スガキヤが一番高かった気がする。

個人的には生めんタイプが好きでした(古い写真ですが)。

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三河、岐阜、三重ネタも見逃せない!

などなど、とにかくどのエピソードを見ても「あーそうだったそうだった!」って思う話ばかり。

私は住んでいたのは名古屋市内だったのだけど、当時通勤していたのは三河地方だったので、ことごとく名古屋とは逆の価値観を(質実剛健)持つ三河の人々に戸惑ったりもした。そして岐阜や三重(たまに浜松あたりからも)人が集まっていることもあるのでこの「関東や関西に対しては妙に連体感を示すけどすごく個々に県民性の違う人たち」の面白さもまた感じたのである。

ちなみに名古屋市内で岐阜や三重の人と話すと、三河あたりを「やたら遠いところ」扱いするのは面白い(笑)

ローカル色をがっつり出したコンテンツは面白いのだ

日本全国同じようなチェーン店が増える中で、「ケンミンショー」が長く愛されてきたり、映画「翔んで埼玉」が大ヒットするなど、ローカル色をがっつりだしたコンテンツは面白い。

名古屋は色々と外から来た人には商売がやりにくい土地柄だとか、車社会だから歩ける道がないとか課題もあるのだけど、やっぱりその土地らしさをがっつりだした八十亀ちゃんみたいな存在は、あらゆる場所にいてほしいと思うのだった。

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