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東京東側から出られない私がプチ移住に味をしめて高円寺に住んでみた話。

東京での生活が人生の半分をすぎても、ずっと東側をウロウロしていることには変わらない。まあ厳密に言えば紆余曲折はあるんだけど、4月に生まれて初めて下北沢に1週間住んでみて、意外に東京って知らないもんだなと思って大いに感動した。その記録は以下に書いている。

次のプチ移住ターゲットは高円寺。

そんなわけで次のターゲットは高円寺、というのは以前から決めていた。下北沢と並ぶ西のカレー激戦区、銭湯多い、ダメな中年が多いエリア。

とはいえターミナル駅ではなく中央線しか走っていないので(もちろん南に10分くらい行けば丸の内線の新高円寺や東高円寺に出るのだけど)シンプルな構造だ。Dilaというこぎれいな駅ビルも入っている。

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しかし、中央線で新宿で10分以内の威力はおそろしく、また普通のホテルなども存在しないので、Airbnbが高い!下北沢より高い!普通に住むには家賃は世田谷区よりは安いイメージがあったんだけど、便利な場所はそうもいかないんですねえ。阿佐ヶ谷に行くかとか色々考えたのだけど、それはそれで次回のお楽しみとしたいので、予算の関係で少し短めに5日間のプチ移住を決行することにしたのである。

商店街が元気っていいよね

高円寺と言えばライブハウス、演劇、阿波踊り。やはり下北沢と同じくカルチャーが豊かな土地柄だ。ミュージシャンに対する敬意がこの街にはあふれている。

そして北側にも南側にも商店街が伸びていて、どれも元気だ。北側はねじめ正一さんの小説にもなった高円寺純情商店街。そして庚申通り商店街。さすがにこの時期は飲食店の規制がかかっていて多少静かな部分はあったけど、それでも負けない強さが見える。

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お客さんみんなお友達、みたいな素敵なカフェもあった。

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南側は新高円寺の駅まで、アーケード街の高円寺パル商店街とのどかな散歩道、ルック商店街が続いている。断続的に古着屋。沼のように出られない楽しいお店が並んでいる。飲食店が規制されていてちょうどいいくらいかもしれない。きっと毎日飲み歩いて肝臓悪くしそうだ(笑)

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南側には伝統的な、そして素敵な喫茶店。人生の先輩たちが豊かな時間を過ごしている感じが伝わる場所。モーニングはボリュームがあって安く、トーストはシンプルでカリカリだった。

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高架下はどこに向かうんだろう。

高円寺から阿佐ヶ谷に向かう高架下はまず小規模飲食店の天国ともいえる魑魅魍魎エリア。多くが閉店していながら、色々工夫しながら営業もしているところもある。まあ、今は正直さびしい。

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阿佐ヶ谷に向かうにしたがって、洗練された感じになっていく。この境界線が「高円寺アパートメント」だ。JR東日本の社宅だった建物をリノベーションしてオシャレで高感度な人たちが集まる場所になった。ここから阿佐ヶ谷にかけては明るくてかわいらしいお店が並んでいる。文化も阿佐ヶ谷になってくる。この1駅、同じようで違うんだよね。

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銭湯天国。家のお風呂なんていらない。

現実問題として色々女性は不便もあるけど、この辺なら家に風呂いらないんじゃない?というくらい高円寺は銭湯が豊かすぎるのでこれも気に入った点だった。まずはおなじみ有名銭湯、「小杉湯」。最近は周辺のコミュニティスペース「小杉湯となり」なども作っており、若くて生きのいい人たちが集まっている。ここは本当に大人気。シャンプーも化粧水もあるしタオルも1枚無料で貸してくれるので、お風呂セットとか忘れた時には便利。ミルク風呂も最高!

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北側にもう一軒あるのが「なみのゆ」。なぜか温水プールがある。お湯はシンプルなんだけど、井戸水を沸かしているのがなんとも気持ちいい(なぜか湯冷めしない)。5月だからこいのぼりがいっぱい泳いでいた。

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南側の新高円寺に近いあたりには「弁天湯」もある。ここもアットホームで素敵な銭湯だ。ドラマ「ようこそ、わが家へ」をはじめ、そのレトロさで撮影に色々使われている。私自身も以前ライブのフライヤーの撮影をさせていただいた。実に久しぶりに来たらロッカーが新しくなっていたのでびっくり。

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思ったより緑はないかも?

東京の西側の常として、10分歩くと本当に静かな住宅街だ。南も北も駅から離れるほどお屋敷のような家が多くなる。東京の東側と違ってほとんどが一軒家なのも特徴だ。

その割に緑が結構少なくて、新高円寺の方の和田堀公園とか、東高円寺の蚕糸の杜とかまで行く必要があるみたい。そういえば高円寺の地名の由来ともなっている「宿鳳山高円寺」ってお寺はあるんだけど。

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吉祥寺に寺はないんだけど高円寺は寺があるというのも面白い話。小さい公園は数多くある。まあでも住みやすいことはこの上ない。歩行者が割と歩きやすい(車通りが限られている)のも良いのかもしれない。

超高層ビルがない都会が好きだ。

私はあちこちで都会が大好きだと言っている。なんだけど、どうにも超高層ビルってのが苦手で。

矛盾してるんだけど、長屋がいっぱい並んでるような都会が好きなのだ。15階くらいまでは気にならないけど、20階建て以上が並んでいる街はちょっと怖い。あと小さい商店がない街も苦手だ。都会の良さは、数の力で無駄なものが生き残れるところだ。このあたりが両立できるのが下北沢であり、高円寺。自分の住んでる浅草橋もその辺りはクリアしている。

高円寺、本当に引っ越すのか?

今回は、高円寺南の木造アパート地域にある一角で、ちょっと水回りは使いづらく、毎日銭湯にいくぶんには気にならないが、長期滞在には辛いという印象の家だった。まあ、値段相応である。デスクも仕事用の仕様ではない為、長時間のオンライン会議は結構疲れた。

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でも、それ以外の街という意味では実に居心地が良く、安く楽しく美味しく暮らせたのである。なんといってもカレーの名店エリックサウスが駅までの道のりにあるのである。モーニングまでやってる。誘惑このうえない。カレーについてはもちろん数多く訪問したので、また別の記事にまとめたい。

下北沢もよかった。でも、個人的には銭湯の充実という点で高円寺に軍配かも。もう少し長く暮らしたいと思ってしまった。

じゃあ、高円寺引越し計画を立てるか、というとそこはまだその段階ではないのかなと思う。そこは今の下町への愛がなんだかんだ(出来が悪くても)勝っちゃってっているんだろうな。

ちなみに下北沢でAirbnbだったので当たり前のように今回もAirbnbでアパートの一室を借りたのだけど、実は駅の上がホテルメッツでエアビーより安かったという事実が最終日に判明(笑)というオチでした。まあ木造アパート暮らし楽しかったからいいけど(腰痛いけど)。


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まちづくり系作詞・作曲家(Co-Writing Farm)。東京下町のコミュニティビルダー(はじまり商店街)。まちづくり・場づくりプロジェクト支援をしています。ラテンシンガー、河内音頭取り(五月家一蘭)にもなります。世界の踊れる音楽/都会/銭湯/水辺/鉄道/大リーグ/カレー好き。