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20年前からオンライン会議をやっているのに疲れてしまう瞬間。

最近毎日のようにオンラインイベントや会議をやっていて、少々疲れるなあと感じることがあります。でも待てよ、20年くらい前、自分が社会人を始めた頃、すでに電話会議もWeb会議もあって、そこそこ高速回線使い放題も普及し始めて、それ以来仕事では断続的にやってきていたのです。ではなぜこんなに疲れるんだろう?ということを考えてみました。

ラジオ型イベントでは全く問題を感じない件

この週末、ラジオを聞きながら仕事をしていましたが、ラジオの生放送というのは、安心感を与えてくれる形態だなと思ったものです。

この形態でのオンラインイベントは非常に多いです。登壇者どうしがメインで話し、チャットなどでコメントを入れて、それにこたえてくれる方式。しゃべりの部分がメインで、音声として聞いていることが楽しいものであればあるほど、ストレスなく楽しむことができることがわかりました。

オンライン飲み会も気を使わなければ問題を感じない件

最近はオンライン飲み会も多くなっています。話すことに気を使う相手ではない場合、話しても話さなくても問題ない場である場合、話したい時に話せる人数感(個人的には多くて10人と感じています)の場合は非常に良い方法だと思っています。事実、このサービスがYahoo!メッセンジャーという形で始まった20年ほど前、みんな楽しくて仕事仲間と毎晩のように夜0時前後にやりとりをしていました。

一方、上下関係ができると話がしにくくなります。これはオフライン飲み会でも同じなのですが(笑)厄介なのは、オフラインでは上司がくだを巻いているところから逃げ出して別グループで話す、ということができなくなることです。また、上下関係がなくても、10人を超えてしまうと、話に入りづらくなってしまうことはよくあります。「ま、みんなの近況を聞いてよう」くらいの軽い気持ちで参加すると、安心するのかなという気がします。

視覚+どの程度参加しないといけないかわからない不安感が疲れを倍増

では、オンラインで疲労感を感じる原因は・・・というと、
①視覚を使わなくてはいけない
②参加することを求められているが、どの程度参加すればいいかわからない
場合の2つが大きな原因だと思います。会議室などで登壇者を見ている場合よりも、PCの画面に集中している方が疲れます。また、自分が能動的に参加しなくてはいけない場合、途中で画像が切れたり音声が切れたり、他の人の様子がわからない、というのは不安要素になりますし、質問をするタイミングや、どの程度ディスカッションをしてよいのかという雰囲気も、「察する」ことができないことが心身ともに疲れてしまう原因となります。

登壇者はついヒートアップして長時間やっていることが楽しくなりがち

ラジオ型のイベントにおいては、登壇者の話がヒートアップして盛り上がるのはあまり問題ないですし、参加者も付いて行ってもよし、抜けてもよしだと思います。しかし、「参加しなきゃ」と意気込んでいる場合、「いつになったら質問受けてくれるんだろう?」「なにか自分が発言しなくてはいけないことがあるのか?」「いつになったら終わるのか?」という不安が多くなります。

登壇者が「ここは聞いててくれればいいですからね」「ぜひ積極的にご意見言ってくださいね」など、参加者のモード緩急を調整してあげる必要があるのかなと思います。そして、その集中時間は、オフラインイベントよりも短めに設定してあげるのが親切でしょう。

テクノロジーとツールが解決してくれる部分はありつつ、オフライン以上の気づかいは必要

音声のタイムラグがある、ネットワークの調子が悪くてつながらない、マイクがうまく機能しない、などのテクノロジーやツール面が便利になれば、軽減できるストレスは多いと思います。特に、ネットワーク問題が解決すれば、3割くらいは精神的負荷は低くなるでしょう。また、今まで多かったタイプのテレビ会議は複数拠点に複数の人がいるパターン、複数の人がメイン拠点にいて、それに数人バラバラに入ってくるパターンだったと思います。その場合、メインにいる複数人が補完をしあうことでスムーズに進むことが多かったのではないでしょうか。今の状況は、全員が個別に入って来ないといけないという部分も大きいストレスだと思います。

しかし、そうも言っていられないし、よりオンラインを快適にしていく工夫をするしかない現在は、
①ファシリテーターが参加者にどういう風に臨んで欲しいか最初に説明
②できるだけ集中しないといけない部分は短時間で、緩急つける
③定期的に置いて行かれている人がいないか確認
④全員が参加してほしい場は10人以下の小グループに分ける
⑤大人数のイベントでは、無理やりリアルタイム性を求めない(後から質問、回答などを可能にする)
のような工夫が必要なのかなと考えています。

もちろん、この課題に対する解決法はこれからも研究していきたいと思いますし、良い知見があれば、取り入れたいなと考えているところです。


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