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#組織

母性愛と父性愛

愛される時、認められる時に二つの大きな方向がある。一つは母性。あなたがあなたであるだけで愛してもらえるという愛。獲得するものではないし努力では獲得できない。もう一つは父性。何かの基準を満たせば期待に答えればもらえる愛。自分がもともとどうであったかに関わらず努力で獲得できる。 母性は優しいが残酷だ。もし愛される側に立つなら何があろうとも自分がそのように生まれてきただけで、愛される条件を満たしている。一方愛される側に生まれていないなら、どんなに努力しても愛されない。母性の間には

自分にしかできない仕事と幸福感

自分にしかできない仕事がしたいと願う人は多い。確かに自分にしかできないことをやっていると感じられれば充足感がある。しかし、自分にしかできないこととは突き詰めて考えるとどういうことだろうか、またそれはどのような状況なのか。そして本当にそれは人を幸せにするのだろうか。 自分にしかできない仕事は替えが効かない。わかりやすく言えば、自分の思う通りに自分の休みを決められない。何しろ替えが効かないので自分がいなくなると周囲が困るし、何かを止めてしまう。自分にしかできない役割が組織や大き

一体感の弊害と利点

集団の一体感はチームが結果を出す際の有効な手段になり得る。ただ、それは万能ではなく弊害も孕んでいるのでそれをわかった上で使う必要がある。一番の弊害は、個人の実力をある一定の領域で止めてしまうことだ。一体感は個人より集団を優先させ、それは時に突き抜けた才能を制限する。 特に日本における一体感を持つ集団は同質性を持ちやすい。あいつなんか違うよなということの基準が厳しく、容易に一体感からカルト的な空気が生み出されていく。イメージされるのは強権的なリーダーだが、むしろ日本の場合は権