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夏の気象観察のすすめ

夏はとにかく空が美しく激しい。豪雨、雷雲、台風、虹。

気象観察図鑑で空について少し知ったあと、夏の空は芸術のように思えてくる。雲の一生、雷の道筋、台風の誕生、虹の出現。
暑くて外には出たくない。窓辺から空を観察する。窓枠は額縁、空は絵画。

私の住む地域は、夏になると気まぐれな大雨で町の南側だけ濡れている、ということがよくある。目線の先には青空が広がっているのに、私たちはずぶ濡れ、ということもよくある。
ひんやりした風が吹いてきた方向に、雨雲がいる。雨の匂いがしたら屋根を探す。5分だけの大雨、それがやむのを待つ人たち。目線は空。雨雲がどこへ流れていくのかを観察しているのだ。雨雲が去れば人々はまた、それぞれの目的地へ歩きだす。

去った雨雲を見つめる目線をふらふら巡らせると、できたての虹を見つけることができる。太陽を背にして空を見上げると見つけやすい。たしか角度は40度よりすこし上だったと思う。

ときどき雨もないのに虹色が出現する空がある。幻日、環天頂アーク、彩雲。図鑑で知ったあとは空を眺めることも増えて、それらもよく見つけるようになった。空では意外にも多くの現象が起きては消えている。

夏はとにかく空が美しく楽しい。ぜひ気象図鑑などで調べて、窓の向こうの空にその現象を見つけてほしい。

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