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英語ができない僕が外資のカントリーマネージャーになったら 2

2020年の12月、冷たい雨の降る日でした。

皇居外苑のレストラン楠公レストハウスに「私たち」はいました。株式会社NEI JapanのCEOフリス・アン・マイヤーと初めてあった日です。

宿泊しているホテルに迎えにいき、皇居外苑まで歩いて向かいました。拙い私の英語と拙いフリスの日本語で雑談をしながら。お互いの家族のこと、趣味のこと、天気のこと、とかだったかな。あらかじめホテルから近くて、日本らしい、東京らしい場所でかつゆっくり話ができる場所ということで皇居外苑を選びました。緑の多い場所でリラックスしながら話ができるかも、と。

ところが、である。寒々しい冬の曇り空、しかも冷たい雪になりそうな雨も少し降っています。全くイメージしていた状況と違う。。。

事前にシアトルの後輩から、アメリカの典型的なおばちゃんで日本語も少しできるよ、と聞いていたが、アメリカの典型的な少し神経質そうなおばちゃんで日本語はほとんどできない感じ。それも想定と少しずつ違う。

まあなるようになる、と思いながら楠公レストランに着き、ガランとしてほとんど人のいないだだっ広い場所でコーヒーを頼み、わたしたちは話を始めた。今までの仕事のこと、NEIで何をしたいのか、どうやって営業していくのがいいと思うか、というようなことを聞かれたと思う。逆にどうしてNEIを始めようと思ったのか、今までどんな仕事をしてきたのか、というようなことを質問しました。

あ、NEIとはNative English Instituteで、オンラインの英語学習を提供しています。フリスはその創業者でありファウンダーで、日本の出資家から資本提供を受けて日本法人NEI Japanを設立しました。資本提供したのは、日本オラクルの初代社長のアレン・マイナー氏。神戸市主催のアクセレレータープログラムでフリスがピッチを行い資本提供が決まった。このことは事前に検索やNEIのサイトから調べ済み。

フリスはその前に医療機関の予約システムを提供している会社を立ち上げて、バイアウトし、しばらくは何もしていなかったらしいが新たなビジネスをしたいと思い立ちNEIを作ったとのことです。すでに日本でも何社かの顧客がいて、その多くは製薬会社でした。

フリスは高校生の時に日本に留学し、そこで少しの日本語や陶芸などを学んだらしい。日本のことが大好きでその当時すごく厳しい陶芸家に刺激を受けたとのことでした。

そしてこれは後で知ったことだったが、留学で来ていたのが神戸で、ホストファミリーがJCRファーマの会長宅。その関係でJCRファーマはNEI Japanの最大の顧客でした。

ほとんど景色も見えず、見えたとしても冷たい雨の皇居外苑で、CEOフリスからのインタビューは終わりました。想定外の状況の中、手応えも何もないままだったのですが、次回はクリスティーナという教育責任者と面談してくれと。オンラインで。クリスティーナはもちろん日本語は話せない。どうしたものか。。。

次回へ続く。



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