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コーチ・セラピストとして気をつけていること

僕はコーチ・コンサル・セラピストとして
活動をしていますが、

「あなたの欠点はココ」
「あなたの課題はココ」

というような指摘はしません。

たくさんのお客さんと関わる中で、

「人は頭を打たないとわからない」

ということ学んだからです。

それと・・・

相手の視点を固定化させるのが嫌だからです。

僕は次のような考えを大切にしています。

「自分がそれを問題視した時に問題になり悩みに変わる」

これめっちゃ大事な考えで、

ほとんどの人が
悩まなくていいところに悩んでいたり、
自分で問題を作り上げていたりします。


この考え方を
実際にあったケースで説明していきますね。

私はコミュニケーションが下手で
いつも相手を不快にさせてしまう

と先日、相談がありました。

その時は最初に僕はこう思いました。

初対面の僕に
自分の悩みを曝け出すことができるぐらいだから
コミュニケーション能力が低いわけない。

相手は、
コミュニケーション能力が低いと思い込んでいるけど
本当の問題は全く別のところにあると。


そのまま話を聞いてみると

初対面の人でも自分のプライベートな話をしがち。
どんな人でもすぐ信じて親しみやすく接してしまう。

コレが自分にとって問題だと感じている
ということがわかりました。


これを聞いた僕は
「ん?これの何が問題なのか?」
と感じてしまったわけです。

で、こう質問しました。

「その親しみやすくしてしまう性格を
なんで問題だと捉えているのですか?」

こう回答がありました。

今、カウンセリングを学んでいて、
そこの先生に、

あなたはいつも適切な順番をふまず、
相手の心の中にズケズケと入り込みすぎと、
注意を受けている。

だから問題に感じていると。

その話を聞いて
はっは〜ん。
なるほどね〜

と全体をつかんだので、
僕はこうアドバイスをしました。

確かにカウンセリングをしていく上で、
適切なステップはあると思います。

しかし、もっとも大切なことはなんでしょうか?
それはクライアントさんの心が軽く、元気になることです。

クライアントさんの心が軽くなって、元気になって
また今日から、明日からも頑張ろうと!
と感じてもらうことがカウンセリングのゴールです。

ところが、
今のあなたと、そしてそのカウンセリングの先生は
コミュニケーション能力をあげることがゴールになっています。

もちろん先生はカウンセリングスキルを教える立場だから
適切なステップを教えることが目的だということもわかります。

と、アドバイスした上で最後にこうお伝えしました。

自己開示できること、親しみやすく接することができることは
カウンセラーとして最高の素質だと思いませんか?

ズケズケ相手の心に入り込んでいるというのは
あくまでも先生の評価であって、

クライアントさんが最後笑顔になっていたら
それでOKじゃないですか?

だから自分の素質を活かして、
これからもたくさんの人の心を癒してくださいね。

こんな感じで終わったわけです。

ココまでの流れでわかるように、

本当の問題はコミュニケーションではなく
全く別の問題。

というより
悩まなくていいところに悩んでいた。

ということです。

先生が指摘したから、
そこを問題だと思い込んでしまっていた。

それが一番の問題であったということです。

これが最初にお伝えした、

自分がそれを問題視した時に問題になり悩みに変わる

ということ。

ほとんどの人が
それが問題であると思い込まされて、
悩みを苦しみを自分で作り上げています。

もし仮に、僕が今回の相談で、
コミュニケーション能力をあげる方法をお伝えしたら
永遠に悩みは消えなかったと思います。


【最後に】

多くの人はいろんな情報に触れすぎていて、
本当の課題を見失っています。

今抱えている悩みの9割以上は
周りからの影響によって出来あがったものです。

今回の相談者さんのように。


僕は自分の発言にはかなり気をつけています。

安易なアドバイスすると、
不必要な課題を相手に植え付けてしまうことを知っているからです。


本当に悩まなくていいことに悩んでいる人が多すぎるので
今回の投稿で少しでも何か良いきっかけを与えられてたらと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました!