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006\\\ 意識のカラダの使用例は (1)着体(2)着々体(3)内々気の3つ。

001\\\で書きました、「外に意識のカラダを出す」という練習は、自分本体から分離させて意識のカラダを外に出すことが「目的」ではありません。出した分身をどのように使えば「実用的」になるのか?ということが大切です。本日は、その、出した意識のカラダの使用例を書いてゆきます。

自分から分離して出した「意識のカラダ」は、確かに自分の「パートナー分身」なのです。自分から分離させて外に出るという意味では、幽体離脱とどこか似ています。幽体離脱が「あの世系」であるのに対し、こちらの意識のカラダは、より実用的な「この世系」となります。

今回の記事の、意識のカラダの「使用例」として、(1)着体 (2)着々体 (3)内々気、の3つを書いてゆきます。あくまで「使用例」ですから、この3つ(1)(2)(3)に沿って使えるならば、あとは(対象物を自由に設定して)何に使ってもよろしいかと思います。


その前に、大切な説明があります。それは、前回の005\\\で呼吸法3つ(1)injection (2)息止め   (3)blowを書きました。この呼吸法をしてゆくことで、ある種の効果があらわれるのです。

それは、それまではただの透明人間のようなモヤモヤとした漠然とした意識のカラダだったのが、呼吸法をおこなうことでカラダの「空気」が圧縮されて濃厚になり、「少し濃い感じの空気」を持つ意識のカラダに変化してゆくということです。

たとえば、鍋に水と砂糖を入れて煮詰めてゆくと、濃厚な「シロップ」になります。呼吸法も、自分の持っている空気を「煮詰める」というのに似ていて、続けてゆくと「濃厚なシロップの空気」になってゆくわけです。

それはつまり、よく感覚が出来なかったはずの意識のカラダが、物質感を伴う濃厚な空気感で「確かに意識のカラダって有るよね」と感じられることです(もちろん主観的にですが)。なるべく自分の意識のカラダが「物質的な感覚」で感じられる方が、「使用例」を使うにあたって、わかりやすいはずなのです。では説明に入ってゆきます。


■(1)着体///意識のカラダが何か現実的な対象物に、触れる・貼り付く・重なる、ような状態をいいます。例えば《壁》に向けて着体をしますと、自分の意識のカラダと《壁》に触れて・貼り付いて・重なっている感じになります。

通常は自分と《壁》との距離は数センチから数メートル離れておこないます。直接《壁》に触れて、そこからさらに《壁》の奥に意識のカラダを埋め込ませる感じをおこなってもよろしいです。

これは(ぼくの)独自の練習として《壁トレ》と呼んでいます。これから先、《壁》を対象物と見立てて三つの使用例のお話しをしてゆきます。

この記事を読んだ後から、《壁》という対象物を違うものに置き換えればよろしいと思います。それは誰か「好きな人」でもいいし、「対戦相手」でもいいし、「達成させたい目標」などに置き換えればよいだけです。

ホトケのオーラ

■(2)着々体///自分の中から意識のカラダだけを「分離」させて、意識のカラダだけが《壁》の中に入ってしまいました(そう想ってください)。すると、こちらに残された肉体のカラダと《壁》の中の意識のカラダは元に戻ろうとする(元のひとつの身体に戻ろうとする)作用が働きますので、《壁》の中の意識のカラダに引き寄せられるようにして肉体のカラダは《壁》に向かってしまうことになります(磁石のように)。

ただ意識のカラダだけが《壁》の中に入ったままで、引き寄せ作用が起きないようだと「着体」の段階のままです。「着々体」は、両者の間にある「引力」が働いて、そこに肉体のカラダが動いてしまうことをいいます。

例えば、対戦相手に着体をしておくと、こちら側の肉体のカラダは、着体した対戦相手に引き寄せられて相手の中に入ってゆきます。いわゆるノーモーションの動きで相手のゾーンに入ってゆくことになります。これが着々体の効果です。着体の次の二段階的動作を着々体というわけです。

応用として、対戦相手を「違う対象物」に入れ替えてイメージしてみてください。いろいろと使えるかと思います。


■(3)内々気///着々体が着体の二段階的動作として対象物に引き寄せられて動いてしまう状態として説明しましたが、内々気は、引き寄せられて行かないで、それを反転させて「自分の方へ(内々ですから)」吸い寄せる現象をいいます。相手の存在を自分の中に引き寄せることです。

合気道の世界とは内々気なのではないか?と思います。こちらから戦いを挑むとか争いを起こすことはなく、相手からの動きのチカラをこちらに吸い取る、自分からは能動的には動かずに受動的に引き寄せる(引き受ける)というチカラの方向の使い方を内々気といいます。

着々体の反対のチカラの方向の使い方ですが、着体をして着々体を感じたその次の操作なので、三段階的動作となります。着体や着々体が分からないうちに内々気だけを使うことは出来ません。

《壁》の中に着体して、その次に着々体が起きますが、その着々体の動きを使わずに内々気に変換するという、ひと手間(ワンクッション)かけた動作となります。ですから、自分が《壁》に着体して、その後に引き寄せられる着々体にさせないで、《壁》の中から何かを自分の方に吸い寄せるという感じです。ちょっとあやしいトレーニングですね。

《壁》だと(壁は生き物ではないので)反応してくれないでしょうけれど、動きのある相手のチカラを自分に吸い取るのが内々気であると理解してください。


以上が、(1)着体 (2)着々体 (3)内々気の説明でした。文章ではなかなか臨場感のあるようには表現出来ないのですが、またこの先、これらを含ませた内容は書いてゆくつもりです。

この3つの使用例の原理は簡単です。意識のカラダと肉体のカラダは、磁石のように引き合っている(分離させるからこそ元に戻ろうとして引き合ってしまう)という原理だけです。ですからどうしても、001\\\の「外に意識のカラダを出す」という練習が必要となります。

このように、壁・対戦相手・好きな人相手・対人関係・モノづくり、などのように「現在時間」に対しての着体はすぐ出来ますが、ビジネスなどのように「未来時間」に着体しておく必要があります。

「今」だけではなく、何カ月後や何年後という時間に着体しておくのです。すると、自分が設定した何カ月後や何年後に今の自分が引き寄せ吸い寄せられて行動してゆくことになります。

自分の未来目標に着体するなんて、素晴らしいですに! ナポレオン・ヒルなどの成功哲学でも、同じようなことを語っております。今の現在時間の自分と未来時間の自分の間に「引き寄せエネルギー」が作用すれば良いだけですから。そして最終的に、自分の中に「内々気」となれば、達成!となるわけです。

★呼 吸 法 ワ ン ダ ー ラ ン ド///★

つづく


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