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110\\\ 呼吸法のたくらみ~*その3


~右の空気と左の空気を、合わせるのです~



今回も、前のページの続きになります。


あなたのまわりにある、ただの空気を『気のエネルギー』に変えるというお話しです。右と左の両方の空気からの気圧を身体の中に感じ続けてゆきますと、だんだんと体内の気圧が濃厚になってゆくのがわかるようになったりします。


これは、ただの空気を『気のエネルギー』に変える、という過程に、ただの空気が「デンキ」のようになったり、「磁石の感じ」になったり、という中間の感覚をうっすら覚えるかと思います。


今まで、こんなことをしなかったころには、体内に空気の気圧なんて感じられることなんか無かったものが、外の空気の気圧を受け入れるようになってからは、その気圧が体内に浸透してきて、なんとなくですが、濃い空気が身体の中に存在するようになってまいります。


これは、だんだんと、まわりの(左右の)空気と親和性を持ってきたということですね。身体はスポンジのように、外からの気圧をしんみりと受け入れて、だんだんと気圧に染み込まれてしまい、やがて一体感を感じるようになってゆくのです。


これが感じられるようになれば、右と左にある空気は、もうあなたの味方の存在になってきたようなものです。これも、ひとえに、身体のチカラが抜けるようになってこそ、わかる感覚なのです。身体の内側にちょっと「重み」を感じるような、それは「空気というよりは水流」のような感じです。


『気のエネルギー』とは「気圧によって濃厚になった空気」とも言えます。しかしそれだけでしたら気圧を強める機械でも使えば『気のエネルギー』は作れますね。そこに「人の意識(意念や想念)」が入ってこそ、生きた『気のエネルギー』です。


この『気のエネルギー』がどのように使われればいいのか? というのは人が決めています。気圧によって濃厚な空気が勝手には動きません。『気のエネルギー』はイキモノなのです。


ただの空気を身体に取り入れて『気のエネルギー』に変わると、身体の内側は水の流れみたいになります。もちろん、すぐにこう変わるわけではありませんよ。身体のチカラを抜く感覚がわかってから、ですよ。


みなさんに、身体のチカラを抜くことに少しでも関心を持ってもらえるようにこのように書いております。しかしどうにも身体のチカラってそうそう抜けるものではありません。言葉や文字だけで考えると、身体のチカラを抜くなんて簡単に聞こえますけどね。


それで、身体のチカラが抜けて、身体の中に気圧を感じて、重みを感じて、デンキのような、磁石のような、水の流れのようなを感じられれば、それでもう『気のエネルギー』は出来上がりなの? なんて言われそうですが、まだいろいろあります。もう少しね(笑)


『気のエネルギー』が出来るまでに、いろいろとプロセスがたくさんありそうですが、このあたりを焦って急いでおこなうと、身体のチカラはよけい抜けなくなります。結果的に『気のエネルギー』がわかるようになるのを楽しみながら練習を進めてゆくというくらいでゆきましょう。


これはなにしろ、中国の仙人さまたちが山に籠って秘密の技法としておこなっていたことですから。こういうことは、奥が、(実は)深いのです。デジタル感覚的な時間流では、うまくいきません。ゆっくり、アナログを楽しんでいただきたいのです。その分、一度完成しましたら、もう消えることの無い特殊な感覚の世界です。(続きます~)


「呼吸」のつくり方。

しらのゆきひと///呼吸のデザイナー


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