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\\\呼吸法は『魔法』の始まり~その5


~「呼吸で動くカラダ」にしてゆきたいです~



シリーズで書いています「呼吸法のたくらみ」を、今回もおおくりいたします。この「呼吸法」というのは、おそらく特殊なタイプの人だけしかやっていないと思います。ふつうならば「法」などつかない、ごく当たり前なシンプルな「呼吸(息を吸っている)」だけなのです。


呼吸法のたくらみなんて言いながら書いていても、本当はそんなにむずかしくなんかなくて、自分から空気に対して少し関わっているだけで、実はあとはみんな「空気の方でやってくれている」呼吸法です。空気の法則や原理にまかせて、あんまりむずかしい技法などをしないものがいいのだと思います。書いていて、そう思います。


ぼくは、「空気が呼吸法のせんせい」だと思って、地球に棲んでいるこの1気圧の空気圧をの法則を素直に身体で感じながら進んでゆきたいと思っています。空気の気圧に続いて、さらに地球の引力や空気の重力などを感じてゆく必要も出てきますが、すべて空気と地面にまかせてゆく内容を書いてゆきたいと思っています。


しかしひとつだけ、むずかしいと思うものと言えば「身体のチカラを抜く」というところだと思います。身体のチカラを抜く理由は、外からの空気のチカラ(気圧のチカラ)を利用するから。


自分のチカラを抜いて、ただの空気を『気のエネルギー』に変えるためなのに、自分側にチカラが入ってしまっていますと、空気のチカラ(気圧のチカラ)を利用することが出来なくなってしまいます。ぼくが出会った人の中でも、どうしてもチカラが抜けない人って、一定数いました。


もし何かの縁があって、ぼくといっしょに空気を共有しながら練習をおこなえば、おそらく数分でチカラを抜く感覚は伝わると思います。シリーズで書いております「呼吸法のたくらみ」の内容も、この何ページにわたって書いている内容だって、実際に全動作が完了するまで、実は数分くらいのものなのです。文章として書くと長いですが、実際は数分のものなのです。本当はとってもシンプル。


前回のページでは、左右の空気の気圧を均等に感じられるようになると、身体の中心に『中心軸』がわかるようになりますよ、というところまで来ました。これで、ヨコ(左右)とタテ(中心軸)がそろいました。チカラを抜いた身体に対して、空気圧と引力と重力が均衡し合っている姿です。


この、呼吸法ですが、どんな身体の姿勢でおこなっているイメージで説明しているのかと言いますと、立った姿勢です。座っておこなうというよりは、地球に対して垂直にいる姿勢です。これがうまくいくようになれば、寝ていても座っていても、出来るようになるかもです。


それは、立ち姿勢から「身体の動き」というところに入ってゆきたいからです。身体のチカラを抜ききって、そのまま「脱力自然の法則(?)」で身体を動かせるというのを、ねらっているのです。


身体のチカラを抜くと、自然に「身体の動き」に移行してゆけるものです。「静」の究極である「脱力」は、そのまま「動」になってゆけます。身体のチカラを入れていると、それはブレーキとなってしまいますので、それは静でも動でもない「停と止」の状態になってしまいます。


動く身体になるには、身体のチカラを抜きましょうというのが、呼吸法のたくらみです。やがて、自分が吐いた息が自分の身体を動かすようになるとうのが「呼吸を使った動き」です。チカラを抜いた身体に「自分の吐く息」がかかると、それはプロペラ飛行機のように、自分で自分に風を送るようになるからです。


呼吸で動く身体とは、筋肉の屈伸ではなくて、風で動く身体(?)、なりたいのです。これはもう、歩くとか走るとかではなく、「空飛ぶ系」に近い身体かもしれません(笑)。これは実は、とっても楽な動く身体なのです。筋力も要りません。極弱で軟弱ではありますが、最強のチカラも出せるという身体なのです。(続きます~)


「呼吸」のつくり方。

しらのゆきひと///呼吸のデザイナー

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