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貸出票を見るのって、ちょっと秘密を覗く気分

図書館まあまあユーザーである。

本当は、もっと利用したいけど、借りたが最後、読み上げるまで、何もできなくなるので、自制をしている。

今回は、少し足を延ばして、いつもとは違う図書館に行ってきた。

同じ自治体の中にあるので、どこで借りても、どこで返却してもOKなので、ありがたい。

同じ自治体の図書館とはいえ、やはり、蔵書数やラインナップは、図書館によってかなり異なる。

たとえば、
孫のために一緒に借りている絵本の
ももんちゃんシリーズ。

いつもの図書館だと、ちょっと探さないと見つからない。
でも、そのほかの赤ちゃん絵本は、どっさりとある。

今回訪れた図書館では、
ももんちゃんが、ずらずらずら~っと並んでいる。
お尻のような、桃のような、ピンクの愛らしいももんちゃんが、
ずらずらずら~~である。
でも、それ以外の、赤ちゃん絵本は、めちゃくちゃ少ない。

地域によって、
ももんちゃん人気に、こんなに差があろうとは驚きである。


同様に、わたしが好きな作家さんの本も、まったく異なるラインナップになっているので、楽しくってしかたない。
しかも、こちらの図書館の方が広くて、人が少ない。
椅子もよき。
人が少ないってのは、いいのかどうなのか。
でも、椅子がいいから、まあいいか。

棚から抜き出した本をめくると、一番最後に、昔むかしの貸出票が貼られていた。

本を返す日が、
はんこで押されている あれである。

なつかしい。

最後が、
27.5.16
となっているということは、平成27年やろうか。
その頃までは、こんな風に、はんこを押していたんやなあ。

すっかり忘れていたけど、学校の図書館も、こんなしくみやったわ。

いつのまにか、自分専用の図書カードのバーコードで、管理されるようになったけど。

忘れてしまうもんやんなあ。

学校の図書館では、借りた人の名前が書かれていたから、それを読むのも楽しかったなあ。

同級生の意外な本のセレクトに驚いたり、同じ本を選んでいた知らない名前の人を、こっそり教室に見に行ったりしたわ。

ドラマやったら、そこから何かお話が展開するんやろうけど、わたしは、そこまでやったな。

それでも、おもしろかった。

なんか、他の人の秘密を覗いているみたいな気分になったし。


すっかり、バーコードで管理されるようになった今やけど、
でも、時々、前に借りた人の貸出票が、はさまっていることがある。
もちろん、個人情報は、まったくわからないようになっている。
当たり前やけど。

それを見ながら、この本を借りた人は、
どんな人なのかを想像するのが楽しい。

この本以外は、まったく、わたしとは好みが違ったりするから、おもしろい。

今回のこの人は、どんな人やろう。

おそらく、
男の子がいるお母さんかな。

で、ドラマも好きで、心にひびくエッセイや、わくわくする小説も好き。

もしかしたら、もうすぐお家を建てるのかもしれんなあ。
だから、警備と安全にも関心があるのか?

15冊の上限いっぱい借りてるなあ。

子育ての合間に、時間を見つけて、上手に楽しんでいるんやろうなあ。

お子さんへの読み聞かせも、いっしょに楽しんでそうやな。


お会いすることはないけど、
お会いしてもわからへんけど、
でも、なんか、お会いしたような気になるわ。


今度は、わたしも、わざと、貸出票をはさみこんだまま、返却してみようかなあ。

だれかに、わたしのことを、同じように探ってほしいもんやわ。

できれば、その内容も知りたいけど。

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