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クリエイターのためのアイデア集

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クリエイターのためのテクニック&ヒント大全集!!!
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2023年10月の記事一覧

「主人公が目的達成のために、超ヤバイやつとタッグを組む→いろいろ苦労しつつもどうにか目的を達成する」というタイプの物語 ~Learning from: 映画「羊たちの沈黙」、アニメ「ダークギャザリング」

▶1 映画「羊たちの沈黙」をご存じでしょうか。 ごく大雑把にストーリーをまとめると、「FBI訓練生の主人公が、連続殺人鬼を捕まえるべく奮闘する話」なのですが――これでは本作の魅力は一切伝わらないでしょう。 ポイントは、【主人公が「精神病院に収監されているレクター博士 = 超優秀な精神科医だが、同時に超ヤバい猟奇殺人犯でもある男」とタッグを組む】という点です。 つまりは「FBI訓練生の主人公が、連続殺人鬼を捕まえるべく『天才的な頭脳を持つ猟奇殺人犯』とタッグを組んで奮闘

ナイスネイチャとの対話は、キタサンブラックにとってなぜ有益だったのか?「斜めの関係」から考える ~Learning from: アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」

▶1 本作の主人公は、キタサンブラック。 彼女は若きウマ娘。「憧れの先輩のような一流のアスリートになりたい!」と猛練習を重ねますが――第1-2話で連敗を喫してしまいます。 さらにいくつかの出来事が重なり、キタサンブラックはもうどうしていいかわからない。私はダメだ……憧れの先輩のようにはなれないんだ……と激しく落ち込む。 キタサンブラックが所属する「チームスピカ」の先輩たちやコーチは、キタサンブラックのことを気にかけています。 また、彼女にはサトノダイヤモンドという親

おかしな「言い訳・弁解」 ~マンガ「みりたり!」の場合

◆概要【おかしな「言い訳・弁解」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。 ◆事例研究◇事例:マンガ「みりたり!」(第1巻) ▶1 本作の主要キャラの1人・ハルカ少尉(若い女性)。 彼女はクラコウジア公国の軍人である。いまは、ゆえあって日本に滞在している。 ある日、 ・Step1:皆で通信機や携帯電話について話していた時のことだ。 ・Step2:ふいに宗平が訊いた「そういえば少尉も携帯持ってるんですか?」。 ・Step3:ハルカ少尉は露骨に取り乱す「

人生には「出会ってしまった」としか言いようのない瞬間がある!! ~Learning from: アニメ「アイドルマスター ミリオンライブ!」、「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」、「オーバーテイク!」

▶1 人生には、「出会ってしまった」としか言いようのない瞬間があります。 例えば今期(2023年10-12月期)のアニメ作品では、 ・【例1】「アイドルマスター ミリオンライブ!」(第1話):主人公の未来は、ある日ひょんなことから「765PRO ALLSTARS」というアイドルグループのライブチケットを手に入れた。未来はアイドルに対して特別興味があったわけではない。しかしいざライブに行くと――感動!「765PRO ALLSTARS」の素晴らしいステージに大感動である。か

おかしな「励まし・激励・なぐさめ」 ~マンガ「邪神ちゃんドロップキック」の場合

◆概要【おかしな「励まし・激励・なぐさめ」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。 ◆事例研究◇事例:マンガ「邪神ちゃんドロップキック」(第7巻) ▶1 本作の主人公は邪神ちゃん。 彼女は悪魔だが……いまは、ゆえあって人間界に滞在中。料理などの家事をする代わりに、ゆりね(人間、女子大生)の住むアパートに居候させてもらっている。 ある日のこと。 ・Step1:ふいに邪神ちゃんが言った「……パパとママはどうしてるんですの。なぜ娘の顔を見にこない?」。 ・

とんでもない言い間違い/読み間違い/聞き間違い ~アニメ「オーバーテイク!」の場合

◆概要【とんでもない言い間違い/読み間違い/聞き間違い】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。 ◆事例研究◇事例:アニメ「オーバーテイク!」(第2話) ▶1 本作の主要キャラの1人・太(40代くらいの男性)。 彼は、「小牧モータース」という弱小カーレースチームのオーナーを務めている。 ある日のことだ。 ・Step1:小牧モータースにプロのフォトグラファーがやってきて、先日のレースで撮影した写真を見せてくれた。 ・Step2:それは、「敗戦後に悠(小牧

おかしな「言い訳・弁解」 ~アニメ「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」の場合

◆概要【おかしな「言い訳・弁解」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。 ◆事例研究◇事例:アニメ「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」(第1話) ▶1 本作の主要キャラの1人・院田唐音(「いんだ・からね」と読む、高1女子)。 彼女は、いわゆるツンデレキャラである。 ある日のことだ。 ・Step1:「学校の中庭にはピンクのクローバーが生えている→その中から四つ葉のクローバーを探し出し、それを渡しながら告白すれば意中の人と必ず付き合える」という噂話

おかしな「緊張」 ~マンガ「日常」の場合

◆概要【おかしな「緊張」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。 ◆事例研究◇事例:マンガ「日常」(第1巻) ▶1 本作の主要キャラの1人・桜井(20代の女性)。 彼女は、とある高校の教師である。 ある日の朝礼でのこと。 ・Step1:教頭先生のアナウンスが流れる「続いて生徒指導の桜井先生からです」。 ・Step2:その声に促され、桜井は生徒たちの前に立った。胸が高鳴る。彼女は心の中でつぶやいた「うぅーやっぱりこんな人数いるとキンチョーするー」「生徒

おかしな「励まし・激励・なぐさめ」 ~マンガ「スナックバス江」の場合 #2

◆概要【おかしな「励まし・激励・なぐさめ」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。 ◆事例研究◇事例:マンガ「スナックバス江」(第1巻) ▶1 本作の主人公は明美(若い女性)。 彼女は、スナック「バス江」のチーママである。 ある日いろいろあって、 ・Step1:常連客の森田が涙を流した。曰く「ワイには自慢できる様なことが……ひとつも無ぇ……!」。 ・Step2:うーむ……確かに森田はロクデナシである。とはいえ、悲嘆するお客を放っておくわけにはいかない

おかしな「励まし・激励・なぐさめ」 ~マンガ「スナックバス江」の場合 #1

◆概要【おかしな「励まし・激励・なぐさめ」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。 ◆事例研究◇事例:マンガ「スナックバス江」(第1巻) ▶1 本作の主要キャラの1人・バス江(高齢女性)。 彼女は、スナック「バス江」のママである。 ある日、 ・Step1:スナック「バス江」に覆面強盗が入った。強盗はバス江やホステスたちに刃物を向けた。嗚呼、大変だ! ・Step2:が、さすがはベテランママである。バス江は落ち着き払っている。それどころか、素晴らしい接客

定型句・定型表現の使い方がおかしい/間違っている/独自改変している ~マンガ「てーきゅう」の場合

◆概要【定型句・定型表現の使い方がおかしい/間違っている/独自改変している】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。 ◆事例研究◇事例:マンガ「てーきゅう」(第7巻) ▶1 本作の主人公はユリ(女性、高1)。 彼女は高校入学後、テニス部に入部した。 ところが……テニス部にいたのは常軌を逸した先輩ばかりだった!ラケットを握ることはほとんどなく、訳のわからぬ騒動を巻き起こしてばかりいる。ユリもあっという間にそのペースに巻き込まれ、奇想天外な高校生活を送ることに

「肉から大剣を召喚する能力者」に心が躍る ~Learning from: アニメ「カミエラビ」

▶1 アニメ「カミエラビ」に、佐和穂花というキャラがいます。 彼女はゆえあって特別な能力を持っているのですが、その能力が大変ユニークなもので、すなわち――「肉(死体?)から魔法の大剣を召喚できる」というものです。 具体的には、 ・第1話の召喚シーン(1):通りすがりの男性が、電柱の下敷きになって死亡した→佐和さんは、その男性の死体から大剣を召喚して戦闘開始 ・第1話の召喚シーン(2):佐和さんが、事前に用意していたパック肉(スーパーなどでよく見かける白い容器に入った

幻影使いが登場するエピソードはシリアスな展開をたどりがちだから、敢えてコメディタッチにしてみる ~Learning from: アニメ「葬送のフリーレン」

▶1 「相手の記憶を読み取り→相手にとって大切な人の幻影を生み出して→相手が動揺したところでその隙をついて攻撃する」というタイプのキャラがいるじゃないですか。 異能力バトルやファンタジー作品で時折見かけますよね。 大体が敵役として登場する印象です。 記憶に新しいところでは、アニメ「葬送のフリーレン」第5話にアインザームという敵が登場しました。 ▶2 ところで、この手の敵が登場するエピソードは概ねシリアスな展開をたどるものです。 例1:「あれは幻影だ!騙されるな!

「A、B、C」と列挙する→列挙しすぎ ~マンガ「てーきゅう」の場合 #2

◆概要【「A、B、C」と列挙する→列挙しすぎ】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。 ◆事例研究◇事例:マンガ「てーきゅう」(第7巻) ▶1 本作の主人公はユリ(女性、高1)。 彼女は高校入学後、テニス部に入部した。 ところが……テニス部にいたのは常軌を逸した先輩ばかりだった!ラケットを握ることはほとんどなく、訳のわからぬ騒動を巻き起こしてばかりいる。ユリもあっという間にそのペースに巻き込まれ、奇想天外な高校生活を送ることになった。 ある日のことだ。