子育ての自分軸
あるアスレチックに、子どもたちを連れて行った。
かなり難易度が高くて、初めてだったこともありなかなか進めない子どもたち。
その後ろには他の子たちが待っていて詰まっていた。
「大丈夫だから早く進みなさーい!」
と私が下から叫んでも、なかなか進めない。
一緒にいる夫も励まして進めようとするけれど、
子どもたちは怖くて一歩を出せない。
後ろの子たちに申し訳なくて、急かす私たち夫婦。
励ましたり、怒ったり、励ましたり。
あーしろこーしろと言いながら、何とかギリギリ終えることができた。
子どもたちも私もふぅ、としていると、係の人がそっと近づいてきて、
「お母さん、これ良かったらどうぞ」
と、保護者向けの冊子を渡してきた。
ざっと読むと、子どもの自立心を育むために、親は口を出さずに見えないところで見守って、との内容。
やり方にもいちいち口出すな、と。
後ろが詰まってても気にするな、と。
なら最初からそう言って…と思いつつも、少し反省。
すごく疲れたからか、なんだかどーんと凹んだ。
私って、子どもにあれこれ言い過ぎてるのかな…
なんて。
で、次の日に友人にそのことを伝えると、
「そのアスレチックの経営者の子、うちの子と同じ小学校なんだけど、いじめをしてて、問題になってるんだよ。他の親にそんなふうに子育て論をふれているけど、自分の子たちはそんなんだから…」
と言われ、唖然。
私の昨日の反省と凹みは何だったんだ…
いじめなんかしてるなら、ちょっと意気地なしだけどうちの子たちの方がよっぽどましじゃないか…
なんて一瞬思ってしまった。
つまりは、子どものための施設を経営している、一見子育てのプロのような人たちでさえ、自分の子育てには苦労しているということ。
結局のところ、自分の子育てについて、他人にあれこれ言われてそれを真に受ける必要はないんだ。
子どものことは、その子の親が一番良くわかっているし、ベストを尽くしているのだから。
他人の子育てと自分の子育ての方法が違っても、凹んだり反省したりする必要はない。
もちろん、あの人の育児良いな、と思ったら、自分の育児に取り入れられるか検討してもよいとは思う。
そもそも自分の子育てに不安になったら、目の前の子どもを見ればどうなのかわかるよね。
それが全て。
自分は自分で良いんだ、と再認識したできごとだった。
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