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「Jリーグのある日常」を見て考えたこと

2024年2月4日
Jリーグ公式チャンネルで「Jリーグのある日常」が公開された。

1分45秒という短い動画内で「等々力での迷子」というくだりがでてくる。
アビスパ福岡のサポーターが夜の住宅街であたりを見渡すというシーンで、
等々力での試合後、何も考えずにフロンターレサポーターについていくと、
行きたかった武蔵小杉駅ではなく、武蔵中原駅についてしまうというあるあるを描いているそうだ。

それについてのツイートでこんなものがあった。
【武蔵中原駅に行きます】と書かれたキーホルダーが鞄につけられている画像を載せ、「このキーホルダーをつけなければ」というフロンターレサポーターのツイートだ。
二枚目の画像では、暗闇の中でキーホルダーが発光している。
キーホルダーに込められたユーモア・行動力・実用性が、
すごくかっこいいと思った。


私はガンバ大阪が好きだ。
小学生の時に親に連れて行ってもらって以来ずっと好きだ。
年に数回ホームゲームに連れて行ってもらう以外は、
スポーツ新聞とやべっちFCを見ていた。
高校生になり友達とホームゲームに行くようになった。
大学生になりDAZNでリーグ戦を全試合見るようになった。
社会人になった今でも毎週の楽しみであることに変わりはない。

ただ、自分のことをサポーターと呼んだことはない。
ガンバを好きになってからの全てのシーズンで、
片手で数えられるほどしか現地で観戦していないからだ。
「ゴール裏で応援したことないし…」
「近畿以外のアウェイに行ったことないし…」
そんな考えが自分の中に停滞していて、偏屈な性格となってしまったのだ。
だからといって、自分と似たような人を非難するつもりはない。
むしろ人から同じ話を聞けば「立派なサポーター」だと答えると思う。

そんな私は「Jリーグのある日常」を、カタールW杯の流れを汲んだ去年の動画は感動したなと思いながら再生した。
開幕がより待ち遠しくなる思いと、いよいよ開幕が近づいてきたという気持ちが入り乱れ、否応なくテンションが上がる。

そしてTwitterを見ると、動画についての興味をひかれる話題がいくつも目に入ってきた。

「有名なサポーターの投稿を模したであろうSNSの画面」
「鹿島でのスタグルの密輸」
「唐突なキヅール」

それは知っているぞ、そんなことがあるのかと楽しんでいると、一つの投稿が目に留まった。
冒頭で挙げたツイートである。
その瞬間は特段何も思わなかったのでスルーしてしまい、
今になってあの手この手で探したのだが結局見つけることができなかった為、大体の雰囲気を記すことになってしまった。申し訳ない。
(ちなみに、「等々力での迷子」のくだりは、解像度の高いあるあるとして評価される一方、現在では武蔵小杉のタワマンが目印になることや、スマホでのMAPの普及などから少し前の話だという意見も挙がっている為、キーホルダーの実用性については疑問が残る。だが、面白いのでそんなことはどうでも良いのである。)

そのツイートがひっかかった、なぜかひっかかっている。
そんな今の気持ちを、思うままに言語化してみる。

おそらく私がJリーグにどっぷり浸かれていない理由は、周りの目を気にしすぎる性格にあるのだと思う。

チャントを歌うのが恥ずかしい。
家の最寄り駅でユニフォームを着ているのが恥ずかしい。
ほとんど思春期である。

的外れな事を言っていると誰かに思われるのが嫌で、
観戦中に選手のプレーについての言及はしない。
ハーフタイムであっても他のサポーターの前を横切るのが申し訳なく、
端の座席しかとらない。
とんだ怖がりである。

そんな私にそのツイートは輝いて見えた。
親切心なのか、ギャグなのか、なんにせよ自分が良いと思ったことを形にして、それだけに留まらずSNSで発信しているのだ。
私はできない。思いついてもどこかでブレーキがかかる。

思うに、ただただチーム・Jリーグ・サッカーが好きだという気持ちがその人を動かしているのではないか。
もちろんそんな単純な話はないし、理由なんて全く違うかもしれない。
手作りかどうかも分からない。
そもそも何かのグッズなのかもしれない。
私が勝手にいろんな思いをのせて、ツイート主の背景や思いを魔改造しているのは分かっている。
そうではないと思いたいが、もしかしたらそんなツイートなんてそもそも存在しないのかもしれない。(だって探しても見つからないし)
急にnoteを書いている時点で暴走している。
ただひとつ確かなことは、
そのキーホルダーがとてもかっこいいということだ。

2024年3月2日 パナソニックスタジアム吹田
大声でチャントを歌うことはないバックスタンドの二階席。
まだ胸は張れない。それでもホーム開幕戦でガンバ大阪を応援する。

私は周りのことなんて何も気にならないぐらい好きになれるものが欲しい。
もし選べるなら、それはガンバ大阪であってほしい。

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