ちっぽけなわたしと心に住んだ海
社会人2年目の冬
突然糸が切れた
今まで普通にできていたことができない
やることが多すぎて、手のひらからこぼれ落ちていく
必死に食らいつく日々が秒速で駆け抜ける
得意先に怒られ何度も唱える「申し訳ございません」
楽しいことがあっても、感情が振れない
元々負けず嫌いな私
こんなことでへこたれてはいけない
もっとみんな辛いんだって言い聞かせ
辛いことに気づかず
我慢我慢
お腹が痛くなっても
我慢我慢
やりがいがない日々
誰のため?数字のため?
何のために働いているの、、、??
ああ、、
このままだと自分が壊れると思った時、
海に行った
世界中で今まで何千万人も、いや何億人?も
辛い時、悩んでいる時、向かっただろう海に行った
大きかった、でかかった
ほんとうに
自分の存在が、悩みなんかちっぽけに思えた
くそやろうと叫んだ
スーツは砂まみれになった
最近おろしたてのパンプスも砂まみれ
夜遅くまで終わらない内勤も、怒られるだけの仕事も、
セクハラをしてくる得意先も
海を前にしたらちっぽけ
ただの砂粒だし、
あの意地悪おじさんもただの水分とタンパク質と脂
そう気づいたら、
ふっと気持ちが楽になった
私が映画の主人公で予告編を作るとしたら
圧倒的にモブだし
は?転職?まだ2年目でしょ?
今やめたら根性なしって思われるよ(笑)
って言う、石の上には三年おじさんも
は、時は金なりでしょって
鼻で笑ってやる
自分の成長のための我慢や苦労や努力はしたい
でも自分を痛めつけるだけの仕事はしない
甘い!って多くの大人は言うかもしれないが、
体や心を壊しても誰も責任はとってくれない
時間は無限ではないし、一生は一瞬だし
波打ち際に砂のお城を建てるのは好きだが、
やがて波に流されて結局跡形もなくなる
この一歩の頑張りでできる実績は砂のお城
たしかに綺麗
でもずっと残るのは
私がそこで踏ん張れた頑張れたっていうこの気持ちだけ
海は言う
そんなちっぽけな一瞬のために刹那のために
頑張らなくてもいいって
結局何十年かしたら同じ
その中でどれだけ楽しめるか
自分がどう生きるかだけかもしれない
今日もきっと泣きながら働く
でも心に海が在るから大丈夫
荒れることもあるけど、穏やかな海
自分に正しく
海のように怒る時は激しく怒り
自分を守りながら
海に笑われながら
生きる
たまに波打ち際で休んだっていい
どうせ跡形もなく無くなるのに頑張るのは無駄だと
余裕そうに笑う海にむかついて
波を蹴飛ばしたっていい
楽しく生きられるところを目指して
航海に出たってい
これが#我慢に代わる私の選択肢
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