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やりたいを実現させる場所

自己紹介

株式会社100BLGの伊藤です。
2021年の4月に入社し、現在はDAYS BLG!(BLG町田)、BLGはちおうじの2事業所の現場で修行中の身です。

私は大学-大学院と6年間物理を学び、教員免許まで取りました。就職活動をしていく中で、自分は顔が見られる関係の中で仕事がしたいと思うようになりました。また学生時代のアルバイトの経験や自分の周りの人の取り巻く環境を見る中で、「現状では社会と繋がることが難しくなっている人に社会と繋がる選択肢やきっかけを与えたい」という想いが強くなりました。わかりやすくそれができそうな業界ということで介護業界を選び、その中で一番自分の考えに近いと考えたこの会社に入社を決めました。

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100BLGとは何か​

そもそもBLGとは、そこでは自ら選択ができ、仲間のなかで素になることができ、そして社会とつながるハブとなる次世代型介護事業所です。そこに集う人をわれわれはメンバーさんと呼んでいます。この取り組みは町田から始まり、現在では日本国内で十数箇所に広がっています。100BLGでは、この取り組みをさらに広げて100のBLGをつくるために、事業所に対する研修やBLGどうしのコミュニケーションを活発化させ、BLGの取り組みをより研鑽していくためのネットワーク形成などを行なっています。

BLGとしてのやりたいを実現するはどう成り立っているか

BLGでは、朝と昼の二回のミーティングで、その日の午前の活動、お昼ご飯、午後の活動を本人に選択してもらっています。その選択には、「活動自体を本人が楽しんでいる場合」、「誰かと一緒だからその活動がしたい場合」、「活動をすることで結果として、本人の求める状態になれる。たとえば、運動能力を維持できる、誰かの役に立てる、報酬を受け取ることができるなど」とさまざまな理由があれど、誰かにやらされるのではなく、本人の中に明確に意志や目的があります。われわれが当たり前にしている、「お肉を食べたい」とか「どこかに行きたい」という日常のなかでのやりたいの実現が、BLGの日常では保証されています。

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自分なりの気づき

入社してから一年弱たち、やりたいを実現するということについて自分なりの気づきがありました。やりたいを実現するということは以下のように分解することができると考えています。
「やりたいを実現する=メンバーさん本人が×何を×どうする」
「何を×どうする」はメンバーさん本人の中にあるもので、日々のコミュニケーションの中で発掘されるものです。それは、日々のコミュニケーションの積み重ねでやっと表出してくるものもあれば、普段触れていないものに触れたとき不意に現れるものまで様々に変わることがあります。
「メンバーさん本人が」という部分に関して、私が入社したてのころは変わらない固定のものであると考えていました。しかし、ある出来事をきっかけに「誰が」という可変のものに置き換えることができると気づきました。

ある日、腰が痛いという理由で元植木屋さんのメンバーSさんはBLG!での午後の活動を室内で過ごすことになりました。そこで、BLG!の庭木の剪定をやろうと提案し、Sさんの指示に従い剪定を進めることにしました。笑顔で楽しそうに指示を出してくれるSさん。普段口数が多くはないSさんから「ずっとやりたいと思ってたんだけど、腰が痛くて出来なかったんだ」という言葉も聞くことができました。
それまで、本人に何かをやってもらわなければと本人主体で必死に考えていたのですが、この経験から活動主体が本人でなくとも、やりたいを実現することはできると気づくことができました。

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