映画 アステロイド・シティ
映画を監督で選んで観ることは今までしたことなかったが、夫が好きと言うので、ウェスアンダーソン監督の映画を無性に観てみたかった。
初ウェスアンダーソンは、演劇の脚本そのままのように場面がぶつ切りで、物語の骨組みを見せるのが仕様のメタ的な物語だった。
物語自体はおとぎ話のようで、砂漠の真ん中にある小さなアステロイド・シティには、天才の少年少女たちと冴えない大人たちが集まる。
黄色がかった水色の空が綺麗だった。
宇宙人は子供のメタファーなのかな?と夫が話していて、とりあえず映像が綺麗だったことしか分からない私はなんとなく納得する。
感情移入のポイントまでぶつ切られてしまうので、構成や裏にある意味、作り込んだ美しい映像や、作者の意図を読み取る楽しさを求める映画なのだなと思った。小説のような映画だった。
映画館の大スクリーンで一気に観るより、家の小さめなテレビで繰り返し観る方が適した映画なのかもしれない。
なんて考えたけど、夫と初めて遠い街の映画館に出かけて、沢山新しいものに出会えて、その日一日の満足度はめちゃくちゃ高かった。