今日の朝食 シナモン
149 シナモントーストと紅茶。
昨年秋に、大先輩にすすめられて朝井まかての「類」という本を購入していたのだが、ようやく今月になって本棚から取り出して読み始めた。確かに面白い。引き込まれるような文章の中に、食べ物の話もよく出てきて、シナモントーストのくだりを読んだのは一昨日の夜中だった。
朝起きて、トーストの準備をしてシナモンを探してみたが、発見されたのはヴィンテージデニムのように時間を経たシナモンパウダーだった。振り出してみると仄かに香るもののなんとなく匂いが飛んでしまっているかのようだった。トーストは、浅く切り目を入れてバターを染み込ませて、黒糖をグレイターで引きかけて焼き直し、さらにシナモンを振りかけて少し熱した。
焼き具合は上々だったが、残念ながらシナモンの香りを楽しむことなく食べ終わった。紅茶を飲んでから、荷物を車に積み込んで出かけたが、駐車場に車をしまい、オフィスにカバンを置いて新しいシナモンパウダーを買いに行った。無性にシナモンの香りを味わいたくなっていた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?