#7 : SF小説 インターネット蹂躙AI「ツナミ」
「お前ら、やったなあ」
4人がサーバを返しに来ると、野手無線の店主は笑顔で出迎えた。
「小学生でツナミ相手にタイマン張ったのなんて、お前らくらいだろうなあ。とにかく、よかったよ」
店主に挨拶を済ませると、4人は団地の広場に出た。
広場のすみに、電話ボックスが6つ並んだ一角がある。朝の時間だというのに、常にどこかのボックスは使われている。
4人はその横に自転車を停めていた。
晴れているが、冬の朝は寒い。
4人とも息が白い。
「やったな」
自転車の前まで来ると、コウタが拳を出した