見出し画像

【新型コロナ対策“最前線”】企業・団体向けに新型コロナ抗体測定サービスを開始 KAICO

 昆虫の「カイコ」を利用して生産が難しいタンパク質の医薬品・診断薬・試薬を開発する九州大学発のベンチャー企業、KAICO(福岡市西区)は企業・団体向けに新型コロナウイルスに対する血液中の抗体量を測定する「抗体測定サービス」を開始した。昨年9月に個人向けに新型コロナ抗体測定サービスを開始したところ企業や団体の方から一括して購入・利用したいとの声が多く、企業・団体でも利用できるシステムに改良した。同社は「今後、カイコの技術を様々な商品開発に活かし、アフターコロナの日常生活における安全・安心確保に貢献していく」としている。

「抗体測定サービス」のイメージ

 同サービスは、新型コロナウイルスに罹患しているかを確認するPCR検査や抗原検査とは異なり、ワクチン接種後に抗体がどれくらい保持できているかを確認するもの。自宅や会社で自己採血し郵送することにより簡易に抗体価を数値で評価する。測定結果はイムノクロマト法の抗体の保持有無を提示するのではなく、E L I S A法によって得た詳細数値を5段階のレベル表示として開示する。このレベル表示は、販売に先立ち実施した製品性能試験のデータを基にした平均値を目安としている。

 ワクチン接種後の抗体の保持状況には個人差があるため、自身で管理できることが大きなメリット。3回目のワクチン接種が始まったものの、前回の接種で副反応の経験があり接種を躊躇する人などは、抗体保有状況を自身で確認することができるため、接種時期の目安を考える判断材料になるとしている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?