見出し画像

~忍者増田のクローズドβ版体験記~QUESTERでござるよ

やめ時がわからない! 中毒性の高さにスポーツ選手も要注意

 このたび『QUESTER』のプロデューサー・桑原さんからの依頼で、クローズドβ版のプレイ記事を書くことになりました、ライターの忍者増田と申します。桑原さんとはわりと長いお付き合いで、プロサッカー選手・三浦カズの素晴らしさについて長電話できるくらいの関係です。これから、そのとき2人で熱く語ったカズ選手の素晴らしさについて記しておきたいところですが、温厚な桑原さんもそれは許してくれなさそうなので、さっさとゲームの話を始めますね。

ダンジョン探索RPG『QUESTER』キービジュアル

 『QUESTER』は、大雑把に言うと、「ターン制コマンドバトル形式のダンジョン探索RPG」です。初めて『QUESTER』をプレイしたときは、なんて難易度の高いゲームのプレイを引き受けてしまったんだと焦りました。とにかく食料が集まらずに死ぬのを繰り返していたのです。本作は、まず10日を生き延びる食料が確保できないとゲームオーバー。そうなると鍛え上げたキャラは消えてしまい、またイチからやり直しとなるのですが、このシビアさが『QUESTER』のウリでもあるわけです。死亡時にすべてがリセットされるゲームといえば、RPGの古典的名作『ローグ』や『不思議のダンジョン』シリーズなどが思い浮かびますが、まさにそういったヒリヒリした緊張感を楽しみたい人にオススメな作品と言えましょう。

食料発見!
『QUESTER』において最も大事なのが食理確保である。

 少しプレイを続けると、食料確保のコツがわすぐにわかってきました。食料を得るには「食料スポットを漁る。エネミースポットを探す。戦闘で敵を倒す」という3つの方法があり、これらをバランスよく行いつつ、ダンジョン探索を進めていく必要があります。こうして10日を生き延びれば、また10日間のダンジョン探索が可能となります。これを繰り返して、ダンジョンのどこかにいるエリアボスを倒すのが冒険の最終目的となります。

 戦闘を重ね、キャラクターがレベルアップし、より良い装備品を入手し、強くなっていくことで、ダンジョンの行動範囲が少しずつじわじわと広がっていくところが、プレイヤーの探求心を絶妙にくすぐり続けます。慣れると1日のプレイに10分もかからないところなんかもタチが悪い(褒め言葉)ですね。おかげで、「もう少しだけ。もう少しだけ」とプレイを続け、気づくと長時間が経過しているという有様。やめ時が難しい中毒性の高いゲームですので、これはカズ選手も要注意。ハマり過ぎるとサッカーの練習時間が削られてしまうこと請け合いです。

ダンジョン内では様々なアイテムが見つかる。
『ウィザードリィ』のようなアイテム探しの楽しみも。

「ハック&スラッシュ」に特化した、スポーツ選手も小躍りする省きっぷり

 『QUESTER』をプレイして拙者が特に感心したのは、「省きっぷりの潔さ」。RPGにおける面倒な作業を極力なくしている印象で、おかげでゲームが快適に進み、このゲームの本質である「ハック&スラッシュ」に没頭できるのです。

 本作では、戦闘後にキャラクターを毎度毎度回復・蘇生する必要がありません。とりあえず現状の1バトルだけ乗り切れば全キャラが自動的に完全回復するので、治療呪文の多用でプレイヤーの手を煩わせることもないのです。回復や蘇生分の「浄化燃料」は消費しますけどね。ダンジョン内のあらゆる行動は、この「浄化燃料」を消費することで行われます。浄化燃料がなくなるとその日の探索は終了となるので、もちろんノーダメージで戦闘を終えるに越したことはありません。

4番目のキャラ・エッジが死んだ!
しかし戦闘が終われば自動的に蘇生する。

 その「戦闘」自体も非常に簡略化されています。あらかじめ各々のキャラに複数の戦闘アクションを設定しておけるのが本作の大きな特徴なのですが、その作業さえすませておけば、あとは毎回ボタン一発で全キャラが自動的に行動し、あっという間に1ターンが終了します。各キャラはHPが少ない敵を自動的に攻撃していくので、いちいち攻撃する敵を選択する必要もありません。

戦闘がワンボタンで終わるといっても、戦略性がないわけではない。
各キャラにどんなアクションを設定しておくかが肝心なのだ。

 他にも、バトルリソースが戦闘後に自動的に回復したり、会話やアニメーション等による演出が全くなかったりと、「ハック&スラッシュ」に専念できる様々な簡略化が見られます。もしカズさんがハック&スラッシュ型RPG大好きっ子だったら、たまらない内容に思わずカズダンスで喜びを表現してしまうかも! しないかも!

 クローズドβ版をプレイしての感想はそんなところでしょうか。次回は、ゲームデザイン担当の加藤ヒロノリさんとプロデューサーの桑原さんに、拙者がプレイして気になったいろんな質問をぶつけてみようと思いますのでお楽しみに。カズの話は一切しませんので安心してくださいね。いや、するかな。まぁちょっと覚悟はしておけ(さだまさし風)。

※記事の内容はクローズドβテスト中の仕様を元に書かれております。今後変更になる可能性がございます。

著者近影

【忍者増田】
ログイン編集者、週刊ファミ通編集者を経て、現在はフリーライター。『ウィザードリィ』大好きっ子として知られ、かつてログインやファミ通にて、『ウィザードリィ』を題材にした「WIZでござるよ」というコーナーを連載、20年以上続くご長寿コーナーとなる。自分のことを忍者だと思い込んで30年以上経過。最近ようやく忍者服で人前に出るのが少し恥ずかしくなってきたとか。https://twitter.com/Ninja_Masuda


QUESTERとは?

 『QUESTER』は、漫画家・萩原一至が新たに構築した退廃未来の世界観です。ゲームデザイナー・加藤ヒロノリと共に、サウザンドゲームズは1年間かけて、ダンジョン探索RPGのプロトタイプをつくりました。

現在、クローズドβテストを開催中です。今回は、その中間報告として、この「クローズドβ版体験記」を公開させて頂きました。

 このプロジェクトを気に入ってくれた方は、ぜひTwitterのフォローをお願いします! 2023年1月15日(日)に開催予定の『インディゲーム展示会 | 東京ゲームダンジョン2』にも出展予定です。よろしくお願いします!

クラウドファンディングに挑戦中!


この記事が参加している募集

自己紹介をゲームで語る

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?