ダムをつくろうと強く思わんといかんですなあ [くま日誌]112号


昨日は、友人たちを神戸にお迎えしまして昼は観光、夜は懇親会と1日、楽しく過ごすことができました。

考えてみれば、集まった皆さん、全員バックグラウンドが大きく異なり、仮に、多様性指数という指標があれば、メーターを振り切るほどなんですよね。


友達の数 × 友達の多様性 

というのがネットワークの強度であると考えると、それは意思を持って縁を繋がない限り、作ることはできないですよね。

待っているだけでは、友達の数がそもそも増えないですし、また社内だけなど限られた世界に閉じこもってしまうと、多様性を担保することができませんよね。


ポイントは、「意思を持って」の部分ですね。

ほとんどの人がネットワークの大切さは理解しているのではないかと思うのですが、実際にネットワークを広げるための行動をすることはなかなか難しい事ですよね。

自分も、そのように理解はしていましたが、ある時までは、実際になんの行動もしてませんでした。

行動すると決めてなかったですからね。


鮒谷さんの音源で聞いたエピソードなのですが、

昔、京セラの稲森さんが、松下幸之助さんの講演会に参加したときのエピソードです。松下さんは、経営に余裕を持たせる必要性を説き、それをダム式経営としてご説明されておりました。

講演会の最後に参加者の一人が「どうしたら我々もそのような余裕を持つことができるのでしょうか?」と松下さんへご質問されたそうです。


松下さんは「ダムをつくろうと強く思わんといかんですなあ」と回答され、それを聞いた聴衆の間では、冗談かと思い「そりゃそうだろ」「当たり前だろ」という笑いが起こったそうです。

同じ話を聞いた、稲森さんは、「そうだったのか!」と雷に打たれた衝撃を受けました。それから稲森さんは、益々、京セラを成長させていかれたというエピソードをご紹介されていました。


行動をする上で何が重要であるか?を端的に説明しているエピソードですよね。「そうすると決める事」です。

このエピソードでもう一つ思うことは、ほとんどの人は「決めていない」ということですよね。

松下さんの話を聞いた多くの聴衆は、決めることを冗談かと思ったわけですから「決めること」の重要性を理解していなかったわけですよね。


言葉にするとシンプルなんですが、私たちも実際に決めていないことって実は多くないですかね?

これが「いい話聴いたな~」で終わったしまう理由なのではないでしょうか。まずは、決めることですね。決めて意思を持ってすすめていくことで、ネットワークの構築(も、それ以外も)進めていくことができるのではないでしょうか。

■まとめ
松下幸之助氏は、講演会で「そうするためには、強く思うことです。」と述べられた。

行動をするために大事なことは「強くそう思い、そうすると決める」ことである。

このシンプルだが強力な法則により、私たちは(時間を味方につけることで)事前には不可能であると思われることであっても成し遂げることができるのだ。



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