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サブスク時代のドラマ解読!「夏に恋する女たち」第1回1983年8月5日 パーティーしましょう

*ドラマのストーリー展開をざっくり書き出しています。これから見る方は、ネタバレですのでご了承ください。

第1回

六本木の喧騒。地下鉄、高速道路、六本木6丁目交差点。
撮影スタジオの天井窓が開放され、日差しが入る。
カメラマンの田村がシャッターを切る。モデルが動きをつけている。
全部脱いじゃおうか
アシスタントと愚痴る。狂ったような写真は撮れない。
モデルが逃げ出す。
田村は商業媒体の独立したカメラマンでヌード撮影も多い。赤いレンズのサングラスを掛けて、世界を赤に染めるニヒリズムが挿入される。港区六本木の風景を赤く染める操作。

自宅マンションに帰り、郵便受けで偶然に田村は大きな袋を抱えた名取と遭遇。管理人岡本は挨拶しろと愚痴る。
岡本:7階のヤツらは挨拶ができない。誠意がない。
子どもたちに嫌味と説教を垂れる。うるさいなあと反抗する娘に手をあげる。

田村は部屋に戻り、窓の外を眺めてバドワイザーを開ける。望遠鏡で遠くの部屋を覗き見ていると、助けて!と女の悲鳴があがる。
屋上向かう田村。階段を降りてくる若い怪しい男とすれ違う。いきなり殴られ逃げて行く。
屋上へ田村。赤いワンピースの女、美保純が鼻血を出してうずくまっていた。唐突に屋上の金網から飛び降りようとし田村が止めに入る。

岡本:  7階のみなさん出て来てください。
7階中廊下で叫び、それぞれの部屋のカットが挿入され、各々迷惑そうな素振りの住人が顔を出す。

岡本:  屋上でレイプされたんです。今までこんな破廉恥なことはなかったんです。

濡れた髪を拭いてケアされている女と、バスタオルで自ら拭いている田村。警察が到着し、事情を説明する田村。横柄な事情聴取に怒るが、管理人室から出て来た、美保純は田村を見て

美保:  この人が犯人かもしれない。
田村:  いい加減な事いうなよ!

7階の中廊下。7階の住人の無関心さに怒りをぶつける管理人に向かってホストの原田が言う。

原田:  その女は外から入って来たんだろう、お前の責任だろう。
岡本:  私はご飯中だったから仕方ない。反論する

刑事二人と自分の部屋に戻ってくる田村。
刑事:  この高さなら地平線見えそうですなあ。いい部屋だなあ、カメラマンなんていい暮らししているんだなあ。毎日いい事ずくめでしょ。

岡本:  廊下で管理人が、この7階だけが賃貸なんだ。他は普通の住宅なんだ。もっとこの7階に責任もって欲しいんですよ。人間の誠意を。

住人は管理人岡本から叱責される。集会を開き自治的に登板制にしてフロアの管理を依頼されるもごねる。
梓:入居条件になかった。
自由に生活を謳歌したい住人たち。不動産屋と契約しているだけだ。

電話が鳴り各自自分の部屋に退散する。
ホストの原田は客からの不満に逆ギレして追い払い、元夫から電話で復縁の言い訳を聞かされて不満気の萬田はビールの空き缶をベランダから投げ捨てる。落下先は前住んでいた夫の実家の庭先へ。

1階のカフェへ6名が集合する。ルーレットの埋め込まれた円形のカウンターを囲む。
津川:  隣同士に繋がりは必要かと
しかし、みんな週一回の集会は難しい。そこに水色のワンピースに着替えてビール傘を持った美保純が戻って来て、住人を責める。

美保:  なんで助けてくれなかったのか

田村:  マンションの住人でない君が入って来たんだろう
原田:レイプ、レイプとうるさい、誰か見たのか
美保:  アンタ達はクズだわ、人間のクズだ
と言い残して出て行く

7階中廊下から各自が同時に自分の部屋に戻って行く。巣穴に帰るようなイメージ。

洋服屋の店員の梓は同級生のオーナーデザイナー女社長にぞんざいに扱われ不満を抱えている。友情と商売は違う。あなたは命令に従えばいい。

田村のスタジオ。ヌード撮影。軽快なポップス🎵

津川の会社。電話で交渉している。妻からの電話も入る。帰れないと言い訳をする。

小さなプールで泳ぐ田村と解説するスタッフ。年の差にはかないません。田村はプールの中からプールサイドのビーチソファでくつろぐ名取水着姿を眺める。

ロビーで帰りがけに田村と名取が出会す。

田村:  車で送りますよ、どうせ帰るんでしょうと。昨夜の犯人は僕じゃないから
戯ける田村。
イラストレーターと名乗る名取。ヌードばかりね

田村と名取が部屋に戻ると7階の各部屋扉に赤い塗料で落書きがされている。

田村:管理人呼んでくる。あの女だ
そこに美保純が登場する。
美保: 私はこんな落書きやっていない。一緒に消しましょう。

各自の扉の落書きを拭き取り清掃が終わると、7階に管理人岡本が管理の前に繋がりがないからこんなことになると、各自に苦情を入れる。津川はとにかく一度集まりましょうと提案する。金曜日の夜に。

ホストクラブの店内。酔客に絡まれ、土下座しろ、ビールを頭からかけられる。ホストなんて若いだけが取り柄ってね。シャンパン三本付けておけと原田。

津川の部屋にみんな集まっている。電話がかかる。
絵を見て褒める。私は生命保険の方をやっています。津川
梓: ここはセカンドハウスですか
それぞれの身の上話しが始まるが、原田は時間無駄だから早く始めろと急かす。
六本木の街中を闊歩する美保純。
原田 順番、当番だのうざい。俺がホストだとバカにしているんじゃないの。
開けてくれと、怒鳴り声。開けろ、萬田の元亭主暴れる。

騒動の後の静寂。
六本木の街中。ミスタードーナツ前をうろつく美保純。

つづく



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