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ドラマ解読シリーズ!夏に恋する女たち 第3回1983年8月19日 悲しみ買います

フォーラムビル前で銀色のヘリウムガス風船で遊ぶ美保純。

バドワイザーの缶ビールを片手にパーティーの余韻から田村が名取の部屋を訪れるが、断られる。
名取: 自信過剰なのかな?
アマンドまえで傘を開く田村。美保と偶然すれ違う。

タイトル
 
マンションの屋上。洗濯干し場。梓と上下黄色のパーカースエット姿の田村の噂話し。
梓:写真できました?私、写っている写真直接ください。
 
静かなレストラン。赤い薔薇の一輪挿しがテーブルにある。萬田と津川の逢瀬。昼食でステーキ肉レアを萬田が頬張る。先日の夜の津川が衝動を謝るが、離婚後の自由を謳歌していると萬田は楽しかったと。
津川:ここは肉が美味いんですよ
萬田: レアで
あの晩の事は生涯忘れない。誰にも干渉されないって素晴らしい。
萬田: あの部屋借りているのも、慰謝料全部使うため
相談に乗りますよ。同じ階の住人として仲良くやりましょう。
(面倒臭い関係ではなさそうだと、ホッとしている。津川)
田村の撮影現場で、アシスタントと先日のパーティーの写真を眺めていると、名取が訪れる。

名取は田村の撮影の邪魔をしプレッシャーを与えるが追い出される。
田村はタバコを揉み消す。
帰宅後、名取の部屋に押し入り田村は強引にキスする。頬にひた手打ちされる。
田村: 俺の仕事場に来るな。何も言うな。

 梓の部屋。貯金通帳を眺めてため息を吐く。つまらない退屈な休み日。思い出すあの時の会話。オーナー社長デザイナーに対しての不満。雑誌のパクリのデザイン、卒業制作だって、私の方がセンスが良かった。電話を掛けるが、相手は出ない。独立して店を持ちたい。

梓が気づくと廊下に白い煙が蔓延している。梓が慌てるが、原田は赤ガウン着のまま逃げ出て来る。灰皿と雑誌が燃えただけ。
梓の部屋を漁るように、訪れ煙から避難し出入りする。
原田: どうも、管理人のサルには内緒でお願いします
 
夜の雨、六本木をふらつく美保。
通りかかりの女: カズヨさん
近寄ってくる。またねとすれ違う。

パーティーの夜の写真を田村と津川で眺めていると、美保純
ロビーで鉢合わせをする。写真を眺める、津川、萬田、田村。毎週パーティーをしないかと美保。
 
田村の部屋で、原田が写真批判を繰り返し、俺の写真を撮れと。俺のホストクラブに招待するから。

原田:俺が欲しいのは俺そのもの。俺の底、俺を動かしているもの。
田村: お前いい加減にしろ。他所に行け。
原田:俺の店に集まってもらう。

名取がエレベーターの中で悲鳴を上げ、田村が気づいて屋上へ。
レイプ未遂犯人を締め上げる。号泣する名取。割れた植木鉢。犯人を蹴り上げ、殴りかかる名取。田村が抱きしめて押さえつける。
俺の部屋で待っていて。
犯人は近くに住む大学生だと知れる。
 
岡本は管理不足と原田に詰められる。同じ奴を二度も入れるなんてどうかしてるんじゃないか!
原田:今度の金曜日俺の店で会合開くから。
ホストクラブでと言い残し去る。

田村が部屋に戻るとソファで横になって眠る名取。電気を消して、田村はカメラを手にする。自分の住んでるマンションを撮る。
管理岡本をはじめ、自転車置き場、屋上へ。自分の無くしたバックを探しに上がって来た名取と出くわす。鍵がなくて部屋に入れない。

梓の部屋。女がベランダの手すりに括りつけて帰った風船の系を解き、夜空にヘリウム風船が飛んで行く。アンニュイでつまらない雰囲気。

みつこと叫ぶ声。萬田の元亭主。おおい、みつこ。
缶ビールの空き缶を投げ捨てる萬田。

生バンドの演奏がされている。ホストクラブに招待され7階の住人がパーティーを始める。ここは私の奢りですから。乾杯しましょ。みんなで踊りましょうと、各々。店内のホストと女の大胆な振る舞いに興味津々。
萬田:けっこうみんな堂々としているわよね。これだけできできれば
カップルとなり、生バンドの演奏に合わせてチークダンスを踊る。
津川: 昨夜も呼んでましたね
萬田:あなたを困らせてやりたい

田村戦場カメラマンとして取材をした経験を語る。狂気や残酷さ、何もない。現実だけ。戦場には死体や砲弾。正常な毎日を送っていたよ。

田村: あいつは、おれが撮す人間は革張りの椅子だと言われた
ひっかかっている。

梓:  こういうお店って女の人が男を買えるんでしょ。幾らかかるの。あなたを今夜買うわ!
原田と抱擁する。

田村:  この時ある方向へ進み始めた

つづく


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