JR松山駅が変わる前にJR松山駅から旅に出る【後編】
前編はこちら。
さて 、腹ごしらえも終わった。
なんとなく行きたい場所はピックアップしてきたが、情報収集も兼ねて駅の側にある観光案内所へ。
パンフレットを見つつ、行くかどうか迷っていた「大山祇神社」へ行くことを決意。
観光案内所に時刻表やバス乗り場、運賃が貼られていたのでありがたかった。
私はバスもほとんど乗ったことがないので、どのバスに乗ればいいか不安に思いながらバスを待つ。
到着時刻、大山祇神社の表記があるバスが来たので、ええい、ままよ!と乗車。
バスのアナウンスでも大山祇神社と言っているのを確認し、ひとまず安心。
またスマホはカバンにしまって、ぼんやりと景色を眺めた。
大山祇神社を参拝
景色を見ていたらあっという間に目的地に着いた。
バス停からすぐ近くの神社に歩いて向かう。
バスに乗っている間は曇りだったが、神社に着く頃には少し日も照ってきて嬉しい。
境内の木々や建物をじっくり見つつ、まずは参拝。
終えて、御朱印をいただいた。
初めて直書きでいただくことができて、それも嬉かった。
せっかく遠くまできたので、じっくりと境内を見て回る。
どことなく澄んだ空気であるようで、落ち着いた気持ちで自然を感じることができた。
雨上がりだからだろうか、緑も鮮やかだ。
特に、この天然記念物の御神木に圧倒された。
樹齢2600年ながら、末端の葉っぱは若々しく、力強い枝が空に向かって勇ましく伸びている。
そう感じた。
しばらく御神木を見てから、神社を後にして、参道のカフェに入る。
歩き疲れていたので休憩を、と思ったのだが、ここでバスの帰りの時間を確認していなかったことに気付く。
慌てて時刻表を確認。
あと30分ほどで次のバスが来るが、それを逃すと2時間くらい時間が空くらしい…!
今治市内の神社にも行きたかったので、ここで2時間のロスは痛い…!
(神社は早い時間に御朱印の受付が終わることも多いので、夕方までには回りたかった。)
早く注文したものが来ることを祈りつつ、クーラーの効いた店内で束の間の休息。
軽くご飯も食べておこうとパンも頼んでいたので、味わいつつ大急ぎで食べ終え、ついでにお手洗いもお借りして早足でバス停へ。
…なんとか間に合った!
行きと比べて迷わずバスには乗れたものの、料金がちょうど払えないかもしれないと焦ったり、駅の順番を把握しておらず、行きと違うことに動揺して本来降りたかったバス停とは違う駅に降りたりしたが、夕方前に今治市内に戻ることができた。
今治市内を散策する
本当は行きと同じく今治駅前のバス停に降りたかったのだが、色々混乱した結果、海の近くの大きな施設(名前が分からない)の前の駅で下車。
行きたい場所には徒歩でも行けそうだったので、マップを見ながら歩いて向かうことに。
今治城のなかにある吹揚神社、吹揚稲荷神社の書置きの御朱印をいただいた。
少し遠かったが別宮大山祇神社も参拝し、こちらでも書置きの御朱印をいただく。
近くの南光坊や今治宗忠神社も参拝。
南光坊は限定の切り絵の御朱印があり、そちらをいただくことができた。
焼豚卵飯の有名店も付近にあるようだったので行きたかったが、ちょうど昼と夜営業の境目の時間で開店していなかったので、また次の機会に取っておいて、松山に戻ることに。
帰りの切符は行きで既に買ってあるので、慌てることもなく、行きに比べるとかなり楽に電車に乗ることができた。
歩き疲れていたこともあってか、景色を見ずともどんどん電車は松山駅に近付いていく。
途中で来る車掌さん(?)への対応もなんのその。
あんなに不安があった行きの電車よりもあっさりしたもので、難なく松山駅に帰ってこれた。
松山駅にて晩御飯を食べる
電車が見覚えのある駅に着く頃には少し小腹が空いていた。
私は今治で焼豚卵飯が食べられなかったときから、晩御飯は絶対にこのお店で食べると決めていた。
それがここ、「カレーショップ デリー」である。
写真にある通り、カレーと焼豚卵飯を掛け合わせたメニューがあり、随分前にデイリーポータルZというサイトで紹介されているのを見てからずっと食べてみたかったのだ。
(今治で行こうと思っていた焼豚卵飯のお店もこの記事で紹介されていたお店だった。)
店に入って一応メニューを見つつ、焼豚玉子カレーを注文。
カウンターなので調理している人がよく見える。
ものの数分でカレーが到着した。
当たり前かもしれないが、記事で紹介されているカレーと寸分違わないほど同じカレーで嬉しくなる。
少し辛めのカレーに柔らかな焼豚、半熟目玉焼き。
こんなの美味しいに決まっている。
夢中で掻き込み、念願の一皿を食べ終えた。
(※2024/8/22追記)
旅を終えてみて
松山駅から今治までの日帰りの短い旅は、私が今までにやってみたかったことを詰め込んだ旅になった。
子供の頃の風景や気持ちは意外と覚えているもので、大人になった今よりも強く心に残っているようだ。
駅からの電車の風景
見慣れた駅舎
知ってるのに行ったことがないお店
いつまでもあるように思えるが、そうではなくて、なにか機会があれば…なんて思っているうちになくなってしまう。
今の松山駅から旅に出ることができてよかった。
新しい駅舎なっても、この旅をふと思い出すときがあるのだろう。