あなたはそれでも大丈夫と問う
どうして大丈夫だと思えるのか?
そして何故そこまで関心が無いなら
私を、私達を産んだのか。
私の事を理解してくれる人は居て
これ程嬉しい事は無く
これ程心強い事は無く
周りの人達は各々の匙加減と距離から
私の事を見守ってあたたかい言葉や気持ちを
ちゃんと伝えてくれる。
勿論間違った時には間違ってるとも伝えてくれる。ディスカッションもしてくれる。
正解不正解や善悪で縛られず各々の目線から。
どんなに有難く考えるキッカケになる事か。
私が優しい言葉や想いを手渡されても
気恥ずかしくて直ぐに跳ね返して
「そんな事は無い」
そう言ったとしても…確かに心に伝えてくれる。
反射的に、または深層部で
自分に対して人から言って貰った事が見合わない
おこがましい
厚かましい
そんな立派でない
そう思ってしまって戸惑ったとしても
それでも伝えてくれる人達の優しさが
恐怖と不安の真っ黒な海中の中に
光として射し込んで
私は水中から顔を出したいと
水面に向かって顔を上げ泳ぐ事が出来る。
私1人では出来ない事で
ほんの些細な言葉でも、眼差しでも
言いたい表現が上手く出来ない挨拶でも
その挨拶に含めた隠れた優しさの気持ちだって
私には届いている。
きっとあなたは一番私を知らないでしょう
1番私と時間を共にしている筈なのに
あなたは私を何も理解出来てない。
する気も無いだろうし
これからも関心も無いだろう。
けれど私は知っている。
一番私の事を知らないのは
母や実父、義父や兄、親族の人達。
何も不思議で無いかも知れない。
家族なんて案外そんなもんで、
上手くコミュニケーション機能が働いてるのは
本当に希少な家庭であって
そして上手くコミュニケーション機能が働く様
周りからは想像もつかない程努力して
維持する様に一生懸命であり
真剣に向き合っているんだと思う。
残念ながら私の家庭はそれに該当しない
どんなに穴を埋めようとしても
一生懸命も
維持する為も
努力も
真剣さも
向き合う事だって
大きく欠けて暗く黒い口を開けている。
それでも私は平気だと強がって
物分りの良いフリを続けたけれど
およそ平気では無かった。
何処にでもついて回って片時も離れない。
頭と心と体を蝕んで食い尽くしていく
離れようと藻掻けば藻掻くほど
深く突き刺さり喰い込んでくる。
油断すれば直ぐに足元が流砂になって
細かい砂が両足を飲み込んでいく。
底の知れない不安
先が見えない恐怖
出口の解らないトンネル
必死にやってもずっと完成しないパズル
間違えをやり直そうと必死になって慌てる
失敗した箇所を失敗しない様にする為
必死に錯乱状態で私は過去を手繰り寄せる。
ああ、もう首まで砂に埋まってしまった
体も動かないし重いし苦しい
何処を正せば良かったのか
何処を間違えなければ失わなかったのか
あの時、あの時、あの時。
頭に巡るのは大量の過去の過ち達。
私は恐怖の中を不安で一杯になりながら
砂の海に埋もれていく。
真っ暗な海の中、体もあちこちボロで
満足に使い物にならない。
また憤りが生まれて溶岩の様にドロドロと
噴出して苛ついて捨てたくて堪らなくなる。
お酒で忘れる事も誤魔化す事も出来ないで
煙草も辞めて
ずっと考えている。そして途方に暮れている。
けれどそうするとまた
私に深呼吸の瞬間を与えてくれる人達が居る。
私の後ろから背中に手を添えてくれる人達が居る
その時だけ私は、深く呼吸が出来る気がする。
世界一知らないあなたの娘は
あなたたち以外の人達に支えられて生きている。
面白くて優しいゲーム配信を見て
笑ったり泣いたり可愛いねを連発している。
かけがえのないものをそこで沢山貰っているし
何でも話せる元バンドメンバーとは家族だし
私の事を気にかけて諦めるなと言ってくれる人も居る。
体のメンテナンスをして見守ってくれる人も居る
あなた達が与えられなかった
与える事の無かった事を
それらの人達から私は貰っている。
これだけは誇りに思っているし
胸を張って言える。
あなた達は持ち得ないであろう分野の
感性の人達と私は私の意思で関われている。
勝ち負けは無い。
私だってあなた達を理解出来てないだろうし
理解する気はとうの昔に亡くしてしまった。
もう戻らないけど後悔はしないと思う。
だから言えばいい。
大丈夫だよねと、問えばいい。
身体はおよそ大丈夫じゃなくても
心の面では大丈夫だから。
私は私を抱き締めれる様になりたいから
この先も歩みを辞めることはしないし
成長を止める事はしたくない。
心が折れたらヤサグレる時もあるけど
あなた達より人間的な成長をしてやる、必ず。
ただ恐怖と歩いてるだけじゃない
ただ底なしの不安に飲まれてるだけじゃない
ただ必死に修正しようとしてるだけじゃない
ただ自己を否定しているだけじゃない
自分と闘い続ける事を辞めない。
競わないし
あなた達が駄目だとも卑下しない
ただ道が違っただけ
それをうまく飲み込めない時もあるけれど
一夜、また一夜、1つずつ夜を越えよう。
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