二十、二十一

「いつかはきっと報われる いつでもないいつかを待った」
その「いつか」を待ち続けていた私は21歳になった。

20歳から21歳になる時に変化する事は特に何も無く、彼氏宅の家事を済ませ家でApexをしていた。
去年は出会いの多い1年だったからか、有難いことに誕生日のLINEが毎年より多く届いてる気がした。
女子特有の月で1番辛い日が丁度誕生日と被ってしまい彼氏とのお出掛けデートが無くなってしまった事だけ少し悲しかった。
その分家で沢山甘やかしてもらったのと、ちゃんと別日にデートの予定を立ててくれたのでヨシとしよう。

最初に載せた歌詞はクリープハイプの「二十九、三十」という曲。
最近anoがライブでカバーを披露していて、ああやっぱり好きだなあと感じた。
この曲を好きになったのは今の彼氏に出会う前の片思い相手のLINEミュージックがきっかけだった。
その彼は歳上の社会人で大学生の私は全然相手にされず、ただ体を弄ばれるだけの関係だった。
それでも私は彼が好きで、彼のものになりたくて、必死に彼の好きなものを追って彼の好きな人になろうとしていた。
元々クリープハイプは大好きで「栞」や「イノチミジカシコイセヨオトメ」などのアップテンポな曲を好んで聴いていたのだが、彼は「二十九、三十」や「ナイトオンザプラネット」のようなメロウな曲が好みだった。
ちなみに「ナイトオンザプラネット」は、初めて実った恋の終わり頃にリリースされ毎日泣きながら聴いていた思い入れのある曲。
道を歩いていてつい足速になってしまうような曲が特に好きだった私は、彼のゆったりしたペースには着いていけず結局大喧嘩をして縁が切れた。

今思うと彼らは100パーセント遊びじゃなかったからこそ私を試すような言動を取ったり私を不安にさせて依存させようとしていたんだな、と理解することが出来る。
でもあの頃の未熟でうぶな私はそんな事考える暇も無く、ただただ相手に恋していたんだな、という事も分かったような気がする。

「大人」になるって、こういう事なのだろうか。


「前に進め 前に進め 不規則な生活リズムで」
精神病や一生治らない難病を抱えながら、それでも目の前の事を何とかこなす毎日は決して大変では無い。
しかも今年は就活に卒論など、必ずやり遂げないといけない事が多い年。
もう既に鬱が加速し出していて1歩踏み出す事すら出来なくなりそうだが、恥ずかしくなる位いってみようと思う。
「いつか」を決めるのは私なのだ。


現在時刻は朝の4時。
今日も早いなぁ

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