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泉北ニュータウンまちあるき

こんにちは、ユースケです。すさまじい投稿ペースですぐに燃え尽きてしまう気がするので、ここらで少しゆっくりあげていきたいと思います。


9月某日に泉北ニュータウンのまちあるきに行ってきました。初めて千里ニュータウン以外のニュータウンに訪れたこともあって、驚きと発見の連続でした。ここでは難しい話はせずに、単純に感想を述べていきたいと思います。


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泉が丘駅から降りてまず驚いたことは、規模が千里中央と同じくらい大きいことです。千里と違って交通網は泉が丘駅を中心として、バスしかないような状態のため、商業施設が集約していることが分かります。

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ひとまず大通りを歩きながら、槇塚台レストランに向かいました。その中で気になったことは塀が多いことです。特に千里ニュータウンより戸建て住宅の割合が高く、戸建て住宅の塀が多く並ぶことによって、大通りの景色が面白くないように感じました。

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次に感じたのは、自動車動線が強く意識された街路構成であることです。大通りからすぐに駐車場があり、駐車場で車を置いて団地の中に入っていくように設計されていることが伝わってきました。その分、千里ニュータウンのように各所に歩行者用の街路が全く設けられておらず、各所で自動車と歩行者の動線が分けられておらず、危ないと感じる場面がありました。

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また、団地内へとアクセスする街路が極端に少なく、基本的に自動車が通れる道でしか団地へとアクセスできませんでした。個人的には、気軽に団地内へと入れる方がコミュニティが生まれやすいと思うので、もう少し大通りからアクセスできる通路があればいいと感じました。

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そうこうしているうちに、槇塚台レストランに着きました。残念ながら現在はコロナの影響で配達とお弁当販売しかやっていないみたいで、私がついた時には閉まっていました。また今度訪れたいと思います。

槇塚台近隣センターの店舗を見てみると、千里ニュータウンと同じようにシャッターが閉まっている店舗が多く見られました。また、営業している店舗もケアプランやデイサービスなど福祉系が多いため、千里ニュータウンと同様にまちびらきから約50年が経過し、居住者の年齢層も高くなっているため、地域住民のニーズも変化しているのだと考えられます。

ただ千里ニュータウンと違う点としては、真ん中に公園部分をけずって特別老人ホームが建てられている点と、近くにコンビニがある点です。特にコンビニは千里ニュータウンにはほとんど見られないので驚きでした。

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戸建住宅の中を歩いていると、少し違和感を感じました。何かと考えてみると、千里ニュータウンの戸建て住宅地にはある階段と歩行者用通路が泉北ニュータウンにはないことがわかりました。泉北ニュータウンにも十分高低差はあるのですが、千里ニュータウンのように戸建て住宅の間を階段を登って移動することはなく、すべて斜面で処理されていました。

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ようやく団地内に入ってみると、あまり手入れされていないプレイロットが出てきました。団地の建物の背面が集まった場所に設けられた中庭は人の出入りがなく、おそらく採光のためだけに設けられた場所なのかなと感じられました。結構広大なスペースなため、もったいないように思います。千里ニュータウンに比べてこのような余白の空間の活用ができていないのが、団地内コミュニティを衰退させた要因の一つという可能性も感じられました。階段室型団地が多かっただけに非常に残念に思いました。

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晴美台近隣センターに着いて見て回っていると、一つ気づいたことがありました。それは、千里ニュータウンと違って酒屋や米屋さんがないことです。そういえば槇塚台にもなかったことを思い出しました。元々なかったのかそれとも50年経って跡形もなくつぶれたのか。ただ個人的にどの近隣センターにも公衆電話がある点は好きでした。

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やはり団地を見ていて思ったことは、団地の建物が閉じられているのではなく、団地自体が閉じられているのだなと感じました。配置も団地の裏と表がはっきりしているため、人が出入りする空間とそうではない空間もはっきりしていると思いました。

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高倉台近隣センターを訪れた時、偶然米屋さんの方とお話しすることができました。少し話を聞いてみると、元々はすべての近隣センターに米屋さんと酒屋さんがあったとのこと。しかし、スーパーの台頭やニーズの変化で商売が上手くいかなくなり、ほとんどの店舗が閉店したとのこと。

また、今回一番面白かった発見が泉北ニュータウンには通称「赤道」と呼ばれる近隣センター同士をつなぐ一本の歩行者用通路がつながっているとのこと。これによって、地域住民が散歩がてら近隣センターや公園に寄りやすくなっており、住民間の交流も促されているのだろうと思いました。

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実際に赤道を通ってみると、人通りが想像以上に多いことに驚きました。木々が生い茂っており、足元も整備されているため、非常に歩きやすい環境なのだと感じました。千里ニュータウンは各所に歩行者用通路を設けて地域住民と自動車との歩者分離を行ったのに対して、泉北ニュータウンでは、この赤道をたったひとつの歩行者通路とし、その分赤道の利便性を千里ニュータウンよりはるかに向上させたのかなと思いました。このような道はぜひ千里ニュータウンにもできてほしいです。

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結局まちあるきが楽しくて、4時間程歩き回ってしまいました。千里ニュータウンを知っていたおかげで、千里ニュータウンと泉北ニュータウンの両方を比較しながら、それぞれのニュータウンの特色や良い点・悪い点を分析できたのかなと思います。

今回は単純に自分の知識を活用して考えながら歩いただけなので、すべての記述に「思う」や「感じる」「考える」とつけています。

いずれこれらの内容があっているのか。それとも間違っているのかわかるようになりたいなと思います。


ただ感想を書くだけだったのに、長文を書いてしまいました。おそらくここまで読んでくれている人はいないと思いますが、もし読んでくださった方がいれば大変うれしく思います。

また、ここは違うとかそれはもしかしたらこうじゃないといったような感想などありましたら、気軽にコメントしてくれると嬉しいです。

それではまた。

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