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ホームステイのリアル。はずれってなに?

フィンランド留学から帰ってきて、かなり時間が経ってしまいましたが、これからゆっくり私のホームステイのことやフィンランドでの話をnoteに残していこうと思います。

ホームステイをするかどうか迷っている時に、当たりはずれがあると聞いたことがある人やそんなこと本当にあるの?と思っている方がいらっしゃるかもしれません。今回は、ホームステイを途中でやめた私が、ホームステイのリアルについてお話しします。

結論: ホームステイにはずれはある。


もちろん、家庭によるので全てのホストファミリーがはずれなわけではありません。素敵なファミリーもたくさんいると思います。(実際に私の同級生でホームステイをした子はめちゃくちゃ最高だったと言って留学から帰ってきました。)


私は、ホームステイ前は、
濃い3週間を過ごして、「日本に帰りたくない!ここにまだ残りたい!」なんて言うことになるのかと思っていました。空港で涙の別れをして、「また来るね!フィンランドに来たら連絡するね」と言って、ハグをして…。そんな感動的なことにはなりませんでした。


ホームステイと言えば

メリット1. 現地のリアルな生活を体験できる

ホストファミリーとの時間を通して、その国の文化や生活習慣を肌で感じ、学ぶことができる。ものの考え方や感じ方の違いを体験できる。

現地のリアルな生活スタイルを体験するのが目的なので、ホームステイしている以上は嫌なことも体験できます。

私にとっては、リアルすぎてもはやサバイバル。
私のステイ先は家の中がかなり散らかっていました。衛生的にも不安なことが多くありました。水が出ないなんて日常茶飯事。トイレが流れないことだってありました。お湯が出たら感動するぐらいでした。お風呂は週1。まあ海外だから毎日お風呂に入るのは無理だろうとある程度の覚悟はしていましたが、さすがに1週間のNO風呂生活は、毎日お風呂に入る日本人の感覚からしたら耐えられないものでした。(しかもお風呂に入れたとしてもお湯が出ないのでチョロチョロとしか出てこない水で髪を洗うしかなく大変すぎました)

メリット2. 実践的な日常会話が身につく

日常生活で交わされる、活きた英語を身に付けることができる。

フィンランド語を本格的に学んでいない私にとって、日常会話が身につくことはありませんでした。フィンランドは英語が公用語ではないため、ネイティブの英語を身につけることはできません。ホームステイ中のホストマザーとの会話は英語でしたが、意思疎通がうまくいかないことが多くありました。イギリス英語フィンランド語訛り(?)のホストマザーに対してアメリカ英語を学んできた私。Gmailを「ゲメール」と読むようなフィンランドスタイルの英語では、私たちがイメージするような実践的な英語は身につかないなと感じました。

デメリット

としてよく挙げられるのが
◯ホストファミリーと相性が合わないことがある。
言語や生活習慣の異なる人と一緒に住むため、不快に思う点や相手の言動が理解できない点が出てくる。

ホストマザーとは言語や文化、そして年齢の壁がありました。超心配性な性格ゆえに私の言動のほとんどを否定されました。こちら側からしてもホストマザーの言動には理解しがたいものが多くありました。


私が

ホストファミリーガチャはずれた、、

と思ったことは主に生活環境とホストマザーの性格でした。

◯部屋がめちゃくちゃ散らかっている
◯衛生面が不安

  • 賞味期限切れの食べ物が普通に出される

  • 棚から取ったお皿が油べたべたで汚れてる

(↑異文化どころじゃなかったんです)

◯ホストマザー

  • 決めつけが激しい(紅茶を飲まないなんてあなたは反中国なのねなんて言われたことも←私シンプルに紅茶が苦手なんです、、)

  • 私の意見は基本否定(町の図書館に行きたいと言ったら、そんな考えは捨てなさい。と、、😢)

  • ホストマザーの意見が100%。私が折れるまで言い負かそうとしてくる

原因はフィンランドのドア?


フィンランドのドアはオートロックが当たり前で、片側からしか開けられないため鍵を持っていないと入れないことが多いです。(ホテルのドアみたいな感じ)ステイ先の家の中にもこのオートロックドアがあり自由に家の出入りができませんでした。
そしてホストマザーは夜型で昼にしか起きてこないので時差ボケで朝早くに目覚めても何もできない状態でした。

朝からはYouTubeの編集をしていたのですが、ホストマザーが起きてくると、スマホばかり見て自分の世界にいると怒られ、その後も事あるごとに怒られるようになりました。私の意見は否定されるし、私の意思表示は無駄なことがほとんどでした。ショックなことを何度も言われたり、数日連続で怒られたりしたことでホストマザーが怖くなり、話す時に萎縮してしまうようになりました。

ここで、

  • 憧れていたホームステイ生活とかけ離れた現実

  • 自分の英語なんて全然ダメだという事実


を突きつけられました。

過去にアメリカに短期留学した経験があるのですが、その時は毎日が楽しかったので、このフィンランド留学でも上手くいくだろう、自分は割とポジティブだしなんとかなるだろうと考えていましたが、そう上手くはいきませんでした。また、この時は学校に通い始める前でフィンランドに知り合いが1人もいない状態だったため不安MAX。
ホストファミリーがホストマザーの1人だけで、常に2人きり。ホストシスターやホストブラザーなど歳の近いファミリーがいなかったことも逃げ場がなく不安になった理由だったと思います。

フィンランドにきて1週間経たずにメンタルボロボロで、毎日泣きながら、この先どうしようか考えていました。

学校に行こう

昼間の時間はフリーになるから、自由に外出できるから、と聞いていたのでステイ先近くの学校に自力でアポを取って学校側からも許可をもらいました。とりあえず、学校だ。学校に行って気を紛らすぞ。と思い学校に行きました。学校の人はみんな優しくて泣きそうになりました。日本から来たと言うと、知っている日本語で「コンニチハ!アリガトウ!カピバラ!」などと話しかけてくれ、きついホームステイから抜け出せた幸せな瞬間でした。学校の中は日本と違う点がたくさんあり、違いを見つけるだけで楽しかったです。

ホームステイ、本気でやめたい。


ホストマザーとは誤解だらけで、それゆえに怒鳴られたり、何度もため息をつかれたり、私のメンタルはボロボロでこれ以上ホームステイすることはできないと判断しました。私の頭の中にはホームステイを絶対にやめたいという強い意思がありました。親にもそのことは伝えていました。ただ、ホームステイをやめるのは簡単ではありません。残り2週間をホテルで過ごすとなると、先に払っていた決して安くはないホームステイ費用を無駄にすることになりますし、2週間のホテル滞在っていくらかかるの?という金銭面での不安がありました。

ホームステイ、やめよう。

私が出した答えは、あと1週間ホームステイを我慢して最後の5泊をホテルで過ごすことでした。
1週間のうちの5日間を学校で過ごせば昼間のホストマザーとの衝突を避けられる、土日だけ耐えればいいと考えたからです。そして親とエージェントと相談して最後の5泊のホームステイをやめ、ホテル滞在にすることにしました。

学校に行かせてもらえない1週間


頑張って学校に行こうとしたその1週間でしたが、私が学校に行くことはありませんでした。行かせてもらえなかったのです。これはかなりショックでした。「バレンタインだからお菓子作って持ってくるね」とか、「あかりの誕生日祝おうね」と言ってくれた友達がいたからです。また、その週はエストニアから英語の先生が来られて特別コラボ授業があり、その時に私のプレゼン、つまりアンバサダー活動をさせてもらえる予定もありました。来週も学校に行くと友達に伝えていたのに1日も行くことができず、家の中では何もすることがなく、探究活動をしたいのにできない、しなければならないのにという焦りがずっとありました。

ホームステイの最後


ホームステイ最後はヘルシンキの娘さんの家に1泊し、ホストマザーがホテルまで送ってくれました。ホテルのフロント前で、感謝の気持ちを伝え、感動的な別れになるかと思ったら、「あなたは今まで受け入れた人の中で本当に変わった人だったわ」と言われ、ハグをして、「フィンランドにまた来たら連絡してね」みたいな流れにはならずにかなりあっさりと終わりました。

あれ、ホームステイの最後ってこんな感じだっけ、、?と思いながらホテルでチェックインしました。

悪いことだけじゃなかった


ホームステイ中は、フィンランド大統領選挙の投票所についていかせてもらえたり、トナカイを食べさせてもらえたりと良いこともありました。

ただ、それ以上に大変なことが多くありました。どれだけお金を払っても、こんなサバイバルは経験できないと考えると、貴重な経験だったと思います。ホストファミリーとの相性は悪く、ショックを受けることも多くありましたが、おかげでフィンランドの一国民のリアルな声を知ることができました。

ホームステイ、大変だったけれど

ここまで読むと、ホームステイ嫌だな、迷っていたけれどやめようかなと思う人が出てくるかもしれません。ですが、全ての家庭が「はずれ」ではありません!良いホストファミリーはたくさんいると思います。私は今回たまたま大変だったけれど、また機会があれば別の家庭にホームステイしてみたいなと思います。

エージェントに確認すべきこと


私の体験から、ホームステイをする際は、エージェントに以下2つを必ず確認することをおすすめします。
◯ホストファミリーがあまり良くなかったり、トラブルがあった時に、ファミリーを変えることが可能かどうか。もしやめる場合は違約金などが発生するかどうか。
(私の場合は、ファミリーを変えることができず、我慢するか、やめるかという選択肢しかありませんでした。)

◯エージェントはホストファミリーの家を訪問したことがあるか、留学生が住む環境を確認しているかどうか。
(散らかっていて、衛生面でも不安なことが多いと精神的に疲れます。)



ここまで読んでいただきありがとうございました!!!次回のnoteもお楽しみに!



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