選挙で大事なのは政策の中身なのか
選挙ポスターはかなり重要だと思った出来事です。
私の人生初の選挙は、中学生の時の生徒会選挙でした。
生徒会長立候補者は男女1人ずつの計2人。
選挙当日には、自分が生徒会長になったら学校をどうしたいかを壇上で全生徒に向かって話し、その後投票が行われました。
私は、女子候補者の方に入れました。
理由は男子候補者の話が好きではなかったからです。内容や話し方を含めて。
選挙の後はどちらに入れたか、という話題で会場はもちきりでした。
その中で「男に入れた。女が会長なんてありえない。」という発言がありました。
これには驚きました。
私が中学生だった2000年代、男女で区別はありましたが、男女平等に育ってきたつもりです。
そのため、女だから生徒会長になれないなど考えたことはありませんでした。
結果は男子生徒が会長となり、性別は関係ないじゃん!とその時は憤慨したものです。
時は現代となり、私もアラサーになりました。
さて、市議会議員選挙の時期です。町の至る所にポスターが掲示されました。
立候補者は60代70代が大半でしたが、そのポスターの中にひときわ目立つものがあります。1歳か2歳の子供を抱いている女性候補者です。
今回の候補者最年少、無所属新人、30歳での挑戦でした。
私はそのポスターを見て、この人に頑張って欲しいと思いました。
「同世代」の「女性」で「現役ママ」。
ふと、中学の選挙を思い出しました。当時の私は「女性」で判断されたことを怒ったのに、今回の私は「性別」や「年齢」で選んでいます。これでは、女が会長はありえないと発言した生徒と同じです。
しかし、この女性は中学の男子候補者とは違います。属性で見られることを承知の上で、彼女はポスターに子供の写真を載せました。若いママを武器にして立候補しています。
実際、彼女が60代70代の市議会議員に入るということは、私の目線ではプラスに思えました。色々な世代、バックグラウンドをもった人がいることが大事です。
そして彼女は当選を果たすのでした。
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