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銘玉「Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZE」が安すぎる

言わずと知れたカールツァイスのプラナー

と、書こうと思ったものの、実際カールツァイスが新しいレンズを作らなくなって久しい。一眼レフからカメラのメインがミラーレスに移行した現在、このレンズを知らない人も多々いるだろう。

だからあえて書こう。最高のレンズであると。
そしてさらにそれが何が起こったのが現在マップカメラなどでは5、6万円程度で買えてしまいます。どうしてこうなった?
たしかに一眼レフ向けのレンズなので現在の新しいカメラのマウントとは違いますが、それはマウントアダプターを噛ませれば問題なく使うことができる。というか、僕が使っているSONYのEマウントに関していてば、Eマウントのマニュアルレンズを使うよりも圧倒的に快適に使うことができる。

このレンズ、ほんの1、2年前は10万円程度した記憶がある。世に出回る本数も少なく、欲しい人はネットで探し回って出たら買う、というような状況だったように思う。マウント移行とか、コロナとか、いろんなものが重なった今の結果なのかな。ぜひ一本は持っておいて欲しいレンズ。個人的にはだけど。

何が良いのか

何が良いのか。知らん。レビューなんてそこら中に転がっているから今更いう必要ない気がする。僕が伝えたかったのはめっちゃ安いよ!ってことだけ。

CANONの一眼レフEFマウントでカメラを始め、SONYのミラーレスEマウントへ移行してきた僕は、売ったり買ったりしながらレンズをあれこれ使い、現在も10本くらいレンズを持っているけど一番使うのは間違いなくこのレンズ。
マニュアルレンズが好きなので標準域の単焦点マニュアルレンズだけでも数本あるけど、色々試してこれを超えるレンズは今のところ見つけられていない。

マウントアダプタを噛ませてa7s3に

まず見た目。美しい。人によっては重たいと感じるかもしれないオール金属ゆえのずっしりくるレンズの重さ。高級感と安心感があります。そして完璧なピントリングの回し心地。マニュアルレンズはこの回し心地と回転角が非常に大切。フォクトレンダーのレンズもいくつか良いのがあるけど、アポランターの50mm F2とかもこの回し心地には一歩劣る。

付属のフードも金属。逆さ付けできる素敵フード

このデザイン最高じゃない?クラシックなレンズらしいレンズ。
正直カールツァイスが衰退したのってデザイン変更失敗したってのも結構関係あると思っている。これの後継にあたるシリーズは滑らかな造形になっていてそれはそれで美しいんだけど、カメラとの一体感とか踏まえると求められてる美しさではなかったんじゃないかな。

SONYのEマウント用に発売されたラインは訳変わらんデザインに合っていた。ミラーレスに合わせた軽量小型と前述の滑らかな外観路線だったんだけど、軽量化のために実にチープな仕上がりになっている上にマニュアルの操作感は話にならず、謎の青いラインを入れたりしていて論外。そのまま一眼界隈からカールツァイスは消えてしまった。

話がそれてしまった。とりあえずこの子は美しいという話。

Makroの文字

そしてこの子はなんとハーフマクロまで撮れる。
流石にマクロレンズではないので1/2までしか寄れないが、普段使いのレンズでそこまで寄れるというアドバンテージが相当のもの。最短撮影距離は24cm。50mmでありながらいくらでも座ったままテーブルフォトが撮れる。

もうこの子つけっぱなしでダメな瞬間の方が少ない。

とはいえ、レンズの何を重要視するかは個々人様々なので、このレンズを知らなかった方の何かしらの参考になれば幸いです。

読んでいただきありがとうございました。

あ、作例何も貼ってないわ。
普段の写真はだいたいこのレンズです。

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