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長時間移動が平気になった

小さい頃、移動が大嫌いだった。
実家から電車で3時間の距離にある祖父母宅は超遠距離にあり、移動の時間は我慢できない長さだったので、祖父母宅へ行くのが本当に嫌いだった。行くこと自体は嫌いじゃないし、行けば楽しいから好きなのだが、何もできない時間が本当に心から嫌いだった。

今と違ってスマートホンはおろか携帯電話などなく、ゲームもなく、することが何もなかったからと言うのもあるのだろうが、大きくは子供と大人の体感時間の大幅な違いによるものだろう。
子供の頃長かった1コマ45分の授業。永遠に終わらないように感じたもんだが、45分なんて今の体感15分くらいなもんだ。意味よくわかんないけど。一日もすごく長かった。

昨日は大阪まで6時間半ほど運転して移動、仕事をして一泊、今日また6時間半ほど運転して帰ってきた。すごい長くてきついかと思いきや、なんか思ったよりも圧倒的に楽でして、そのことに気付きながらいつからこんなに移動が平気になったのかなと考えてみた。

基本私は引きこもりの陰キャ。コミュニケーション能力に難あり。外出も好んではしないと言う人間なので、高校まではほぼお出かけなんてしていない。
大学は実家から一番遠い県に一人暮らし。飛行機怖いから四年間で二度ほどしか帰省せず。でも暇だから18きっぷで日本縦断したのだった。
その移動は平気だったな。これが人生でかなり長い移動かもしれない。

でもこれは本質的には移動ではない。目的地があっての、主目的ではないそこまでの手段は移動だけれども、車窓を楽しみ気が向いたら降りるという時間は移動ではなくそれを楽しむためのものなので、耐え難い移動とは全く違うものだな。

あとは一人海外旅行か。
深夜バスなどは楽しみがないから乗る前はかなり緊張するし、気が狂いそうになっていたような記憶がある。
それでも何度目かの長距離バスで30時間のものを経験して、それ以降どんな移動も平気になったような気がする。地獄や最悪を知ればそれ以外は容易いものになると言うことなのかも知れない。
そういえばアメリカでは一日にサンタフェからヒューストンまでの約1600kmを一人で運転して移動した。これはたぶんこれまでもこれから死ぬまでも自分で一日に移動した最高距離だろうなと思う。

まとまらないから寝ます。

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