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知ったかぶりがいないから、楽しい。

【ワークショップ】絵本『エリック』を読んで話そう~ゆるっと哲学
【日時】 2023年12月3日 日曜日 17:00-18:30
【参加者】 4人
【ファシリテーター】大久保徳久子 (編集・絵本講座主宰)
【場所】埼玉県越谷市 駅から徒歩5分 カフェあかね.ya

【様子】
小さな絵本を読み、感じた不思議な思いを話しました。その後「問い」を決め、自分の奥を覗き込むような語り合いになりました。


小さな絵本『エリック』

大人の手のひらくらいの大きさの
小さな絵本です。

小さな「交換留学生」のお話だから
このサイズが、とてもお話にあっているのです。

『エリック』ショーン・タン 岸本佐知子 訳 河出書房新社

今回は、冬の太陽がすっかり暮れてから、
常連の方が集まりました。

『エリック』を読み終わって、

しばし沈黙が流れました。

「ん? どういうことだろう?」
誰かの一言から
正解のないラストの意味を
考え始めたら止まらなくなりました。

知ったかぶりがいないから、楽しい


「わたしは、こういうことだと思うけど」
「え、わからない」

「こんな風にも感じられるよ」
「んーーー」
「もしかして・・・」

誰もわかったふりなんかしないで、
ひたすら「こんなこと?」を言葉にします。

知ったかぶりもいなければ、
マウントをとる行為もない。

ただ、自然な思いを言葉にする。

それだけで
思いもかけない発想を
聞くことができました。

絵本好きには、たまらない時間です。

「この色も好き」
「とにかくかわいいよね、全てが」
「見返しがめっちゃ好き」

と、どんどん絵本の沼に入り込んだあたりで、
次の「問い」を出す作業に入りました。

苦手を受け入れることは、必要なのか


ここから哲学対話の時間になります。
みんなに問いを出してもらって、
今回の問いは、
「苦手を受け入れることは、必要なのか」に決定しました。

「苦手な人に、一定の傾向はありますか?」の質問から
一気に、話題は苦手な人に集中!

「○○な人が苦手」の、
苦手な人の種類も色々でした。

そのうえ、苦手な人への
対応策にもバリエーションがたくさんあって、
なんだか笑えてきました。

普段の会話では、
絶対に聞くことがなかっただろう話ばかり。

自分のダークな部分と
向き合っているはずなのに、
笑い声が絶えず。

みんなある意味で、
すでに苦手を客観的に笑えるオトナなのかも
しれないなあと、笑いながら感じていました。

小さな点から、大きな視点に変えてみる


話を聞きながら、ふと思ったんです。

わたしは
夫と違うが部分あって、それは苦手でもあるけど
でも大枠のところで信頼してるから
「苦手な人」には、なっていないなと。

もしかしたら、
苦手が気になるときは、
小さな点に注目している状態、

もっと大きな
生き方や、あり方に視点を広げると

苦手や違いが
小さく感じられて
受け入れやすくなるのかも
しれない。

そんなことを考え
みなさんに身振り手振りで伝えてみました。

暗ーい、つらーい時間なの?

けれども、言うのは簡単で、
現実でいつも
そんなことが実行できるかどうかは
また別のはなし。

受け入れることや
許すことができずにいる
頑なな自分を実感した時間になりました。

じゃあ、つらく苦しい時間だったのか

と言えば
全くそんなことはなく

なーんだ、みんなも色々あるじゃん!
へーーー、そんな人いるんだ!
そんなやり方もあるんだなあ

と、明るくなる要素がいっぱいありました。

その証拠に、全員が笑顔で
「また次回、楽しみだね」と
明るく散会したのでした。

今回もご参加ありがとうございました。
また、来年もお待ちしています。

初めての方も、ゆるっとやっていますので、
気軽にご参加くださいね。

(とこ)

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