25歳になってネットワークビジネスの勧誘をうけた話。
・幼少期から実家暮らし
・中高大すべて私立
・有名企業に入社
自分のこれまでの経験を踏まえると、何不自由ない生活をさせてもらえたと感じる。ただ25歳になった今、私は一つの出会いをきっかけに今後の人生についてどうすべきか考えるようになったのだ。
きっかけは一つのBBQイベント。
たくさんの初めましての人がいるイベントで、何か素敵な出会いがあるといいな、ぐらいの軽い出来心で参加をした私は一人のフリーランスの女性に出会ったのだ。
「経営者さんや、ビジネスについて詳しい方の集まりがあるからおいで」
その後特に予定もなかった私は参加をすることになったのだ。
(ちなみに参加費は3000円だった。しっかり請求された。)
その集まり自体は面白く、色々なキャリアの方が集まる会だったが
集まりを企画していた男性Aから声をかけられて、後日会うことになった。
新橋の小洒落た中華で
新橋の小綺麗な居酒屋で待ち合わせとなり、15分ほど待たされたのちに男性Aはやってきた。
他愛もないプライベートの話をしたのちに自身のキャリアや将来の話になった途端、男性Aは顔色を変えて
「俺の尊敬する人に是非会ってほしい!」
その人ことで日程調整が始まることに。一週間も経たずして私はその「尊敬する人」に会うことになったのだ。
恵比寿のコワーキングスペースにて
寒さが厳しくなった12月の夜に、私は恵比寿に駆り出し男性Aと合流。
男性Aはお腹を空かせているとのことで、駅前のシェイクシャックに入店した。
彼が、1000円のバーガーか・・・とぶつぶつ呟きながらハンバーガーを注文。小銭はあるかと要求されたが私は持っていなかったため彼は焦りながらお札を出していた。
その後すぐに私は自分のシェイク代をPayPayで彼に送金をした。
男性Aはシェイクシャックのバーガーを美味しい、美味しい、とむしゃむしゃ食べ、さらに彼が私が残したバニラシェイクを完飲したところで尊敬する男性から招集を受けた。
2人で恵比寿のコワーキングスペースへ向かったのだった。
尊敬する男性の登場
尊敬する男性の武勇伝話を永遠と聞かされながらさらに30分ほど待たされたところで、その男性がついに現れた。
スラムダンクの赤木のようなゴリゴリの人が登場するのでは、とドキドキしていた私の前に現れたのは、爽やかな甘いマスクの男性だった。
男性は、
バケツを組汲む側になりたいのか、水道管を作る側になりたいのか。
君の人生の目標は何だ。
何歳でどんな状態になりたいというビジョンはあるのか。
などなど色々な事を私に質問し、最終的には金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント という本を読むことを勧めてきた。
そして男性Aはペコペコしながら、明後日ぜひもう一人の尊敬する方を紹介したいから、日程調整するようにと言ってきたのだった。
この人はなぜこうも私に人を薦めたがるのだろう?
人生について、自分は何をしたいんだろう?
見ず知らずの私に何を期待してここまで時間を使っているのだろう?
気持ちが落ち着かない中、帰りの山手線で薦められた本を検索してみることに。
上記サイトを見た瞬間、私はスーッと冷静になった。
そして感じたこと
「私の状態に似てる!!!」
そして、ふと男性Aが尊敬する方に対しての話し方がまさに親ネズミを讃える小ネズミのようだったことを思い出し電車の中で、思わずフフッと笑いがこぼれた。
以降私は、男性Aからの誘いに関しては適当に理由をつけて断るようになったのだった。
出会いを通して心に残ったこと
何かのご縁で出会ってしまったの方々。
変なことに巻き込まれるかもしれない可能性を考慮できたことに安堵しつつも。自分の人生について誰かに頼ろうとしてしまったことに対して罪悪感が少し残った。
自分は何をしたいのか
10年後どういう状態になりたいのか
という男性Aからの言葉は、今でも自分の心に残ったままだ。
まるで私を長年悩ませる顎ニキビのように、考えるだけで心がざわついてしまう。
少しだけ自分を見つめて考える時間が必要だ。
そう思いながら、私は時計の針が0時を指す直前の
極寒の12月の夜の道路を歩きながら考えたのだった。
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