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私が憧れだったグランドスタッフを辞めた理由〜就活生へ〜

私のこれまでの経歴をお話しする際、新卒で入社した航空業界から転職したことを話すと8割の方が「勿体ない!(*O*)」と仰います。

そして私自身、確かに、入社するまで「転職」という言葉は自分には無縁だと思っていました。

そこで、今回はこれから就職や転職を控えている方々に少しでも参考になればと【何故、私がグランドスタッフ(以下:GS)を辞めたのか】ということからお話したいと思います。

確かに、制服を着た笑顔のGSは所作も丁寧な方が多く華やかに見えますね。

2020年に東京オリンピックも開催されますし、海外からのお客様が入国後、一番最初におもてなしをする職業として『日本の第一印象』となるわけですから、非常にやりがいのあるお仕事でもあります。

では、なぜ辞めたのか。

・・・・・一言でいうと【ギャップ】です。

このギャップは分類すると2種類に分かれます。

① 想像と実態の違い(これは自分のリサーチ不足。ごめんなさい。)
② 予期せぬ社内環境(・・・書きながら変な汗出てきた。)

②はのちのち実体験エピソードをもとに書いていこうと思いますが、
今回はまず、どの職業にも当てはまる「①想像と実態の違い」の原因について書いて行きたいと思います。


1. 就活中に希望の業種を限定してしまった

そもそもどうしてGSになりたかったと言うと

―どこの国でも空港のスタッフがとても親切に案内してくれた経験から、自分も「海外からのお客様が安心して利用できる空港作り」に貢献したいと思ったからー

なのですが(THEエントリーシート感!笑)

そこからは「GSになりたい」としか考えてなくて、航空業界しかエントリーしなかったんですね。「銀行?ちがう。営業?ムリムリ。ホテル?なんか違う。」ていう具合に、全く思いつかなかった。

今別の業界でやりがいもあり楽しく仕事をしていることを考えると、もう少し視野を広げて色々見てみればよかったのかな、とも思います。

他の業界を見た上で、やっぱりGSが素敵に見えたなら尚更良いと思いますし。

**2. GSの業務を知っているつもりでいた **

勤務経験のある方含め、色々な方から「大変だ」とは聞いていたものの・・・

よく空港を利用していたからという事もありますが、就活中に見たお仕事の様子や、会社説明会で聞いたおおまかな業務内容から、なんとなくどの様なお仕事か理解したつもりになっていた自分がいました。

さらに、「GSになれた暁には、きっと何でも頑張れるから大丈夫!」という思いで細かいところまで疑問に思わなかった。
(就活中なのもあり、当時は健気で一生懸命だったんですね・・・)

でも実際によくよく考えてみて。GSってどんな事するか知ってる?て話なんです。

例えば、GSの業務で誰もが真っ先に思い浮かぶ「チェックイン」。

私の場合「そうだよねー、チェックインもお仕事の一つだよね〜」で終わっちゃった。(なんて能天気な子なの!)

本来であれば、
「チェックインってどうやってやってるの?」
「どんな知識が必要なの?」
「そもそも何をしてるの?←」
ここまで疑問に思わなければいけないところだったんですね。

実際にチェックインひとつでも、同時に色々なことを確認し、作業をしています。(まじでマルチタスク能力大事・・・)

また、チェックインや搭乗・到着などお客様に見えている所以外でも、裏にあるオフィス等で色々な仕事をしているのですが、そういう所も前もって調べる必要があったなと感じました。


**3. 働く場所の現状を知らなかった **

冒頭で触れた私の志望理由の一つ

【海外からのお客様方が安心して利用できる空港作りへの貢献】

「これには、自分の得意な言語を活かせるはず!」そう思っていました。
(ちなみに当方の得意言語は英語・フランス語・スペイン語)

しかし、実はここに大きな落とし穴がありました・・・

そう、私の得意言語はあまり必要とされていなかった!!!

「どゆこと?」と思った方向けに説明すると・・・

羽田の国際線ターミナルは路線的にも利用客のほとんどがアジア人なんですね。それも中国語や韓国語しかお話されない観光客の方がメインで、もはやジェスチャーのほうが通じる!(これはこれで楽しい。笑)

でもやはり何か質問されたときに答えてあげられないもどかしさと不甲斐なさたるや!

こういうところもちゃんと知っておかなければいけなかった。

自分の強みを活かして役立ちたいのであれば、
その土台もきちんと調べる必要があるわけです。

ちなみに羽田GSと成田GSで所属する会社が異なる場合があるので
最終的に選ぶ際にはこの辺りも考慮すべきかなと。

結論:自分で防げるギャップは自分で防ぐ!

上で書いてきたことは自分のリサーチ不足により生じた入社前後のギャップですが、正直なところ、これらはどの業界へ就職する上でも気を付けるべき点だと思います。

就活の時、よく格好つけて「企業リサーチ」なんて言いますが

結局は、
少しでも興味をもった会社なら、まずどんな業務を行っているのか細かく調べる。そしてこの時、絶対に知ったかぶりをしないこと。

これが一番大事なんですね。
この分析をして初めて自分と結び付けて考えることができます。

折角入社した会社で嫌なギャップを感じたくないですもんね。
自分でできる限りのリサーチはするようにしましょう。

もうね、ほんと調べて防げるくらいなら絶対調べた方がいい。これは断言できる。逆に、思っていた以上に良い会社だということが分かって、やる気が漲るなんてこともあるかもしれないし。

ほんと、何事も計画的に!(これ私が一番苦手な言葉)


今後はGSや商社のお仕事について書いていこうと思うので、引き続き宜しくお願いします😊