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「低学歴国」ニッポン


こんにちは、Mです。


今日は読了した-「低学歴国」ニッポン-についての感想を書こうと思います。
この本では、はじめに日本は英語力やデジタル競争ランキング、博士課程取得者などの数字が落ちていることが示されます。
そして、ものすごい速度で変化する世界に対して、日本の学校制度は変わらないこと、学歴編重主義などそういった点も問題として挙げられていきます。医学部信仰への問題点についても言及しています。

ちなみにこの本での「低学歴」というのは博士課程や世界での論文引用数が減っていることを示しているのかなと感じました。

自分がこの本を読んで思ったことは、
医学部信仰はよくないと思いつつもやっぱり一般的に稼げる医師を目指すのも仕方ないし、博士号を取得しても日本ではたいして報酬を得られないこと、この流れは金銭的なことに問題であるのだなと。報酬があれば博士号を目指すし、医師が儲からなければ医学部信仰も無くなるだろうと。そういった流れを変えない限りはこれは変わらないだろうなということです。

アメリカの博士号取得者が多いのは金銭的なインセンティブが大きいからであって、日本もそうなれるだろうと。

自分も医学部を目指している期間に、京大医学部の人やそうでない学部の人に出会いましたが、勉強ができる人がとりあえず医学部を目指すのはもったいなと感じたことがあります。

医学部に入ってみて勉強内容はただの暗記なので、サラリーマンになって生きていく方がよっぽど難しいなと思っています。

医学部の試験では、体のある仕組みで受容体の名前が〇〇4なのか〇〇7なのかとかを問われるんですよ。こんなもん覚えることに意味あるんかいと、ググったら一発やんみたいなことは多々あります。

そんな中でAIが医師国家試験に合格したとかの記事を見たら焦りますよね。自分が医師になるときにはもう必要とされないんじゃないかとか、、、


でも医学部のいいところもあります。それは良くも悪くも専門知識を身につけられると言うことです。以前、自分は違う大学の文系学部に通ってましたがアメフトに全力を注いでいたので勉強など一切せずに身につけた知識など一つもありませんでした。もちろんしっかりと勉強をしていた人もいたとは思いますが、大半の生徒が自分と同じだと思います。

だから医学部は専門知識が身につき、将来の職業に直結することを学べているのでそれは素晴らしい点ではあります。途中でCBT試験などもあり定着してしているかの確認がされ、不合格になれば進級もできません。これも素晴らしいなと思います。しかし、勉強内容はただの暗記ゲーであることは今の時代に必要とされる能力ではないなという危機感もあります。

でも人間には学びたいと言う欲求があります。自分は学びたいから医学部で学んでいるのだし、これから何が役立つから学ぶっていうのも微妙だなと。英語も自動翻訳は素晴らしいけどそれだけを使っていたらコミュニケーションが取りにくいし、学びたいから学ぶ、それで良いじゃないかという結論に至りました。

まあ結論としては、知識を吸収してそれをどう生かしていくかを毎日10分でも良いから考え続ける頃が大事だなと思いました。医師になれるからとあぐらをかいていては10年後にはどうなっているかはわかりません。

これはどの職種の人にも言えることだと思います。色々考えさせられる本でした。


ありがとうございました。

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