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バブル崩壊後に削られたもの

 前回あたりで、昔と今のプログラマーの違いについて書きました。
 ふと、これまでの会社員人生で気づいた事として、バブル崩壊後徐々になくなっていったものを思い出すように書いてみます。

1.土曜出社

 完全土日祝日休みの企業の場合、文字通り土日が休みとなっており、出勤すれば(普通は)休日手当を貰えることとなってます。
 幼少の頃は、まだ土曜出勤で、半ドンといわれる午前中で終了の時代でした。学校も同じように午前中で授業でしたね。
 ただ、父親は都内まで通勤していたものの、帰宅は夕食頃だった記憶がありますので、残業続きで、結局は日曜と祝日しか休みがなかったと記憶してます。

2.週途中の祝日

 今、連休となるように、月曜や金曜が休みになるように細工されてますが、昔はあまりなかったと記憶してます。
 まあ、実際に社会人になってから、休みらしい休みはとれたことがなく働かされてきたので、夏休みは1日2日適当に取れたか、GWを丸々出勤しなかったのも5回あったかどうかです。
 3日以上の旅行ともなれば、有休消化が当たり前でしたから、今みたいに休みが年々早くにMAX貯まるなんて現象はありませんでした。
 まあ、IT企業の場合は、休日出勤が多いので、振替休日にして有休は消化しないという手もできる企業も多くあったのではないでしょうか。

3.家族手当

 サラリーマン生活メインに書いてますので、となればお給料が気になるところ。その中でも手当はある意味重要ではないでしょうか?。
 ごく当たり前にあった家族手当。
 これも今やないのが普通ですね。

 私自身もこれが何を意味するのか、理解できませんでした。
 つまるところ、早く家族を持って、おいそれと転職しないようにという、会社の呪縛的なものにしか思えなかったからです。
 家族を持つかどうかは、本人の意志であり、会社での能力とは別物ですから、家族がいない者にとっては、全くありがたみのない手当であり、むしろなくなった今が普通の査定と感じてます。
 とは言え、出世の前提として家族を持っているかは、未だに多くの企業では取られていると感じます。結果、家族手当が管理職手当に置き換わっただけで、相も変わらず無能な管理職を増やしているようにしか感じられません。

4.住宅手当

 こちらも、今ある企業は珍しい部類ですね。
 住宅手当がある企業は、今でもありますが、ある種の地域手当と同じかと思います。
 北海道あたりは、石油代を支給してくれるところもありますね。
 ですが、これもなくなりつつある手当のようです。
 地方支社は、本社より相対的に給与を抑えている企業が、少なからずあります。それを補填するために、冬季に必須の暖房となる北海道地域では、暖房手当のような形で支給している企業もあるわけです。
 最後にもらった住宅手当は、15年ほど前だったなあ。

5.資格手当

 IT系企業だと、資格手当が普通にありました。
 これも経費削減の一環として、次第に支給する企業は減って行きました。
 貰える企業は、合格したら試験代を(但し、初回のみとか)還元か、SES企業くらいなものかと。

 それでも不動産系や金融系は、今でもあるところが普通でしょうね。

6.単身赴任手当

 これもなくなりつつある気がしてます。
 その場合、赴任先アパートの賃料を会社持ちであったり、栄転扱いで給与をその分アップと言う手法に変えているような形です。
 まあ、IT系企業だと、赴任手当なんて出してくれる企業は少なくなってきているようで、SES型だとまずありませんしね。

7.そして今

 今年転職した企業は、完全在宅で仕事ができるので、通勤手当もなくなりましたw。
 会社行く際、客先行く際は、交通費として都度支給となってます。

 経費削減しないと会社はやっていけなくなっているわけです。
 税金がかなり高い。
 いくら稼いでも、利益として半分も残らない。
 その残らない中から、経営陣の収入は増える一方か変わらない為、しわ寄せが末端社員にくる。
 そして、「収入欲しけりゃ出世しろ」という仕組みだが、バブル崩壊後の就職氷河期世代にとっては、下が入って来ない、入ってきても辞めてしまうと言う事で、10年15年とずっと下っ端であり、65歳定年制どころか、70過ぎでも雇い入れる事となったので、益々上に上がれる要素がない。
 永遠と安い年収のまま過ごしているという事になってるわけです。

 そんな状態で副業解禁する企業もありますが、全くまだまだです。グレー扱いどころか、完全禁止とうたってますしね。
 会社員に副業を認可するよう法律を作ってほしいものです。

情報提供や考え方、そしてこれまでの苦々しい経験での対価として、ありがたく頂戴致します。