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現在の就活状況とバブル崩壊後の状況が似ている件

 コロナの影響なのでしょうが、内定取り消しをする企業があるという事を知りました。
 人事業務に従事しておらず、他社の状況を知る事もなければ、取引先で取り消したという話を耳にする事もないので、私には実感がありません。

 どういう企業が、どのような理由で内定取り消しをしているのか知りたいものです。

 思えば、バブル崩壊直後の年も同じ事が発生しております。
 ただ、事前に翌年の就活は怪しいという情報を察知できていたので、それまでのバブルを謳歌し続けていた学生は、そのような話を得る事もできず、敢えて留年や院に進学する者もいたはずです。

 幸いに私の場合、落ちた企業もありますが、希望の叶う仕事内容ができる企業に入社する事はできましたが、業界柄大量採用続きをしていたこともあり、前年前々年入社組には会社都合退職を行ったと聞いておりますし、他社においても似たような事をしたと聞いてもおりました。

 今回の場合、突発的な状況です。
 しかしながら、企業のリスク対策が全くできてないという事も露呈され、9年前の震災とは事情が違っていても、恐らくは企業のスタンスとして、簡易に費用支出低下措置としての人件費切りをすれば済むという概念が根底にあると感じてます。
 ただ、人件費以前に経営が傾いてしまったという事もあるのでしょう。
 その点においては、経営のリスク分散が出来てないという事が結果として表れたわけであり、当然に事業継続できないわけですから内定も取り消しせざるを得ません。
 潰れてしまえば入社どころの話ではありませんが、存続させるための取り消しとなると、果たしてその企業は、「社員をどのように配置して、どのように作業させてきているのか?」という疑問が出てきます。
 毎年、新入社員を募集する理由が、そういう企業にはあるのでしょうか?。
 私なら、高年収の働かないおじさんを切りますが、恐らくは人情ってのが絡んできており、人事担当者と関係役員と、働かないおじさん達は仲がいいので、敢えて見知らぬ若者を門前払いする事にしているのだと思います。

 バブル崩壊から10数年、いや今でも引きずっているかと思いますが、景気の上向きは感じる事なく、採用においても何年も低迷が続いてました。
 丁度42・3歳~50歳の方が、あおりを受けた年齢になります。
 リーマンショック前か3年くらい前は、あおりを受けた年齢の方の転職好景気を迎えられた年に感じます。
 多分、今から20年後くらいにも似たような現象がでてくるのでは?とも感じてます。

 しかし、就労人口が倍速で減ってきているとの事。
 採用したくても採用できなくなる時代は既にきてはいるようではありますが、働き方改革というのもあれば、一線から退いた女性の再雇用、それまで男社会だった職種への女性登用も増えてきている。

 そうなると、これまでの古い従来の企業就労における採用方法は違ったものとなってきており、これを認識してない企業は、採用したくても加速度的に採用できない現象が出てくるようにも感じます。

 内定取り消しを憂う事を書いてますが、視点を変えてみると、今既に従来の雇用の在り方とは違う流れが発生しているのにもかかわらず、何故従来の就職を行い続け、内定取り消しに失念する学生がいるのか?という事にも疑問があります。

 「その仕事、バイトでも募集している仕事ではないですか?」。
 ならば正社員として働いて享受できることはなんですか?。
 恐らく、「数年後の店長や本社出世コースへの下働き期間」という認識になるかと思いますが、「そんな先の事、確約できるのでしょうか?」と。

情報提供や考え方、そしてこれまでの苦々しい経験での対価として、ありがたく頂戴致します。