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変なやつ

いつか振り返った時に「あのとき遺そうと思ってよかったな」って思いたいから文章を書こうとしている。
いつだってちょっと凄い自分に浸れる時に浸って、そんな余裕が無い時にちょっと凄い自分を見て奮い立たせるような、少し変な女なのだ。まあ、私は普通に変だ。

好きなことを好きということに抵抗がある。
抵抗があるというのは、少し乱暴な表現だけど、分かりやすくいうとそんな感じだ。好きなものは好きだし、心の中で好きだよね?私ちゃんと好きだよね?と確認をして自信を持ったつもりになっても、本当に好きなの?と面と向かって言われると「そんなに好きじゃないよ」って言えてしまう。

特定の人を好きになることに自信がない。
人間という括りで人が好きだ。そもそもの話として、人間が好きだ。単純に面白いから。でも、私が抱く人間的な好きと、人が言う恋愛的な好きは何が違うのか、分からなくなってきている。そうやっているうちに、特別な好きがあやふやになって、段々みんなに抱く普通の好きも濃度が怪しくなってきている。

人から見た私はとてもキラキラしているようで、それを実感する瞬間に嬉しさと悲しさが同時に込み上げてきて、どっちつかずの自分に酷く落胆してしまう。
明日ちゃんと笑えるだろうか、と不安になってしまう夜もあれば、明日は絶対に笑わない、私が落ち込んでいるところを見せて困らせてやると意気込む夜もある。
でも、大抵は決まって、人と顔を合わせると自然と笑顔が出てきてしまうから、いつもそんな自分に負け続け、でも全てが悪い負けではなく、自分に勝ったための負けでもあるのだ。

変という言葉は案外悪くない。
人と同じではない、その事実が大事。

括られたくない、カテゴライズされたくない。

私は私というジャンルで生き続けたい。
そう思うような夜もあっていいもんだよな、なんて思う。そんな生活だ。そんな暮らしに馴染んでいるだけだ。

明日の夕焼けが綺麗だったら、外に出た時の空気が澄んでいたら、考えているとこのひとつだけでも整理出来たら、私は今日みたいな何だか沈んでしまうような時間を忘れてスキップしながら家に帰る。

そんなやつだ。私は変だから。

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