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こんにちは、パンダ【後編】

フィアットパンダを迎え入れるまでのお話です。
<前編はこちら>

初めての車屋さん

パンダを見に行った車屋さんは、ヨーロッパの小型車を中心に輸入、整備、中古車販売などをしているお店でした。
輸入車が所狭しと並ぶ店先。場違いな気がして緊張。
でも入ってみると意外とアットホームな雰囲気。
出てきたお茶も緑茶でした。和みます。

早速、お目当てのパンダとご対面です。
車の大きさとか、色とか、やはり実物の方が断然よくて、でも、それ以外どこをチェックすればいいのかよく分からなくて、パンダの周りをうろうろしながらひとりにやけていたと思います。

購入に至るまで、全部で3回車屋さんに行きました。
営業の方とお話し、整備の方と一緒にパンダを見て、自身もパンダオーナーという社長さんともお話をしました(というか、いろいろ説明してもらいました)。
でも、実ははじめてお店でパンダを見たときに「あ、これは決まったな」と心の声が聞こえていました。
後の2回は、自分を落ち着けるための訪問と、やっぱり乗ってみないと、という事で試乗をさせてもらいました。

親の反応..

実家に住んでいたこともあり、親にも相談をしていました。
彼らの反応は、「自分のお金だしいいんじゃないの。(母)」、「イタリア車なんて壊れるからやめとけ。(父)」というもの。
確かにイタリア車=故障がつきもの、というのは耳にしていました。ありがたきアドバイス。
しかし。
こういう言葉は大抵、乗ったことのない人から出てきている場合が多いものです。我が父も然り。
そうだよねーと思いつつ、心の中では購入の意を固める。

聞けばそのパンダ、最初のオーナーが新車で買って以来、次のオーナーの手に渡っても整備はずっとこのお店。整備記録もきちんと残っていました。
そんなことも後押しして、晴れて契約締結。
2014年春のことでした。

納車!

手続き等々を済ませて迎えた納車の日。
さすがに心細く、父に同乗をお願いしました。
何を隠そう私はペーパードライバー。しかもマニュアル車の運転の仕方はうろ覚え。
イメトレや実家の車(オートマ)での練習はしたものの…
案の定、車屋さんを出発してまもなく、坂道でエンストしてしまいました。

今でも覚えています。
ーー運転ってこれで合ってるっけ?いいんだっけ?うわー上り坂だ。自信なくなりアクセルを踏みこむ力がなくなる。減速。クラッチ忘れる。エンスト。ブレーキ。父のちょっとどなる声。ちょっと待って。静かに。落ち着け。坂道発進!?。こわ。ニュートラってなんだっけ。とにかくハザード、ハザードどこ…??!

数台の車が私を抜いていきました。交通量の少ない道でまだよかった。
そこから先はよく覚えていませんが、父とぎゃーぎゃー叫びながら
半泣きで帰ったと思います。

初めてがパンダ

「初めての車がパンダで大変じゃない?」
「いきなりマニュアルで大丈夫なの?」
車を購入した頃よく聞かれました。
確かに。納車の日は大変だったな。
でも…
初めての車だからこそ、どんな車でも関係ないと思います。
運転が多少厄介だろうがなかろうが、とにかくそれがその人にとっての最初。
むしろパンダは私にとって車の基本となり、後々よかったと思う事がありました。
もし同じ境遇で悩んでいる方がいたら、声を大にして言いたい…!

こうして、うちにパンダがやってきたのでした。
(それから数か月、パンダとの特訓の日々が続いたことは言うまでもありません。)

よろしくお願いします


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